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気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

2020年07月

Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?

(追記) (追記ここまで)

「気象予報士Kasayan番外編」のTweetから。

早朝は佐渡島〜刈谷村〜寺泊方面へとシアーライン(収束線)上を雨柱が移動。
雨の通り道をギリギリ見切ってセーリング&ジギング。
10時頃には青空が広がり始め、雨雲はすべて上陸。
海上は羊雲が広がったあと、濃い青の夏空に。#柏崎 #佐渡海峡 #ジギング #セーリング pic.twitter.com/OIPeDDbMS3

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 30, 2020
超超簡易更新になった昨日のブログ更新・・・
早朝出発の理由は、自粛期間と長雨の影響を取り返すべく日本海でセーリングするためでした。

フィールドでリアルな天気変化を体感するのは大切なこと。

今日の釣果は鰆とアジ、そして真鯖 計10匹。
すべてKasayanが3枚におろして、鰆は炙りに。
今回、鯖は圧力鍋で「缶詰風?みそ煮、しょうゆ煮、水煮」にしてみようかと。 pic.twitter.com/xwcrWx7iQJ

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 30, 2020

良質のタンパク質を手に入れることも大切ですよね?

ということで、今日はキチンとブログ更新しようと早朝からPCの前へ。

長野・新潟県境の信濃町 野尻湖畔、午前3時前から大きな音とともに強い雨が降り始めました。
目が覚めたので、30日15時から31日03時まで12時間のレーダー画像と30日21時の実況天気図を10秒アニメ化。
天気図上から梅雨前線はフェードアウトしたものの、潜在的な前線は「しっかり」残っているようです。 pic.twitter.com/oyNs0ze20o

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 30, 2020

こんなことをTweetしつつ、データとにらめっこしていたら・・・
ついつい、うたた寝をしてしまって・・・なんと2時間も爆睡!!

何枚も同時進行で作図をしていたので、いつものようにCGに書き込みをする時間が無くなってしまいました・・・orz

ジジイが無理して遊ぶと翌日にツケが回ってくる・・・とご理解いただき、拙いCGを天気予報把握の参考資料としてご活用にただければ幸いです。





1、気になる台風?の情報 続報・・・熱帯低気圧にもなり切れない?でも影響は??



(1)週末の空模様・・・熱帯低気圧?が北上してくる週末の天気は?


一昨日までチェックを続けていた「東シナ海に北上してくる熱帯低気圧又は台風3号の動向」。
気になっている方も多いでしょうから、明日からの週末の空模様と併せてチェックしておきました。

まずは熱帯低気圧又は台風3号らしき低気圧が東シナ海に北上してくる週末の空模様

(図をクリックすると拡大します)

台湾方面へとジワジワ北上してくる低気圧。

これが熱帯低気圧なのか台風3号なのか、はたまた単なる低気圧に過ぎないのかは(他国のモデルと照らし合わせても)まだはっきりしません。

ただ、この低気圧を発生させるだけのフィリピン付近の対流活動が太平洋高気圧を発達させ、低気圧の北上に伴って西日本に張り出す状況を作り出していると思われます。

このため梅雨前線は上空の太平洋高気圧の縁辺に存在するものの、降水帯は不明瞭に。
週末は西日本中心に夏空優勢、厳しい暑さに。

東日本〜北日本も晴れる時間帯や地域が拡大するものの、上空に弱い寒気(冷気?)を伴った低気圧の通過に伴い大気の不安定な傾向が続くと思われます。

とすると・・・週末の好天傾向は東シナ海の低気圧が潜在的な梅雨前線に到達するまでの一時的なもの???

天気予報番組では、「梅雨明け」「熱中症注意」「東日本でも週末か週明けには」というキーワードの解説が多くなっていますけど・・・
週間予報に目立つようになってきた太陽マークも一時的なものということになってしまいます。

(図をクリックすると拡大します)

これは、東シナ海の低気圧が(現時点で予想されているように)大陸に上陸して不明瞭化したあと、7日09時の空模様

消えたはずの梅雨前線が活発化。
上空の太平洋高気圧の衰え・・・そして大陸の寒気を運ぶ偏西風の南下に伴い、活発化しながら日本海側に停滞することが予想されています。

これ・・・一昨日まで予想されていた状態と全く同じ・・・というより道北に予想されていた一昨日の予想より影響が心配される状況です。

週間予報作成用の6コマの天気図も作図しておいたのですが・・・

(図をクリックすると拡大します)

この図を見ると、「梅雨明け」「熱中症注意」「東日本でも週末か週明けには」というキーワードの解説だけでイイのかな?という気がしますよね?

災害に加えて、農作物への影響が心配される今年の梅雨(夏)・・・
見通しが不透明でも、期待されることだけを伝えるのではなく、現時点で予想される負の見通しも併せて伝えなければGoToナンチャラキャンペーンと同じ・・・という気がしました。


(2)さらにその先の空模様は?


ご存知のように、昨日1か月予報が発表されるとともに早期天候情報が発表されました。

(図をクリックすると拡大します)

少なくとも目先2週間、高温傾向が伝えられていますけど、

その高温傾向の理由・・・目先一週間は熱帯低気圧?北上による一時的なもの。
また、日本海側に梅雨前線が停滞したり大気の不安定な状態によって、ピーカンの夏空とは少々異なる空模様になる模様。

さらにその先も気になったので、米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデルもチェックしておきました。

8月15日21時までの地上気圧と12時間降水量


強弱あれど北陸以北に停滞する梅雨前線の降水帯。
そして太平洋高気圧の暖湿縁辺流による不安定性の降水域。

「梅雨明け」「熱中症注意」というキーワードから一般的にイメージされる夏空とは少々異なる空模様が予想されています。

続いて8月15日21時までの500hPa(上空約5500m)の気圧配置と偏西風の様子

上空の太平洋高気圧・・・一時的に北日本まで張り出すものの、概ね山陰〜北陸付近まで。

その北側では偏西風が周期的に蛇行。
梅雨前線が強まったり弱まったりしながら停滞する「可能性」が示唆されています。

もちろんこの計算値にもブレ幅がありますから鵜呑みにするわけにはいきませんけど、「未来の空模様にはこんなシナリオもあるんだ」と考えて、解説のキーワードから自分に都合のよい空模様だけをイメージしないようにしていただければ・・・と思います。

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

(追記) (追記ここまで)

2、今日の空模様・・・天気図上から梅雨前線は消えるけど・・・


それでは今日の空模様


(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


今朝は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

あれほど土砂降りだった雨・・・09時頃から木々を通して強い日差しが差し込んできました。

そんな今朝の実況ですが・・・


天気図上から梅雨前線は消えたけど、暖湿気と冷湿気の収束位置に潜在的な前線が残留。

そして寒気を伴う上空の気圧の谷が通過中の北陸付近で雨雲が発達していることがわかります。
(注記)10時現在、活発な雨雲はさらに活発化して大雨があったばかりの山形県を通過中。







(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


それでは、今日これからの空模様・・・

気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

(図をクリックすると拡大します)

上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
下段の図は、地上気圧と降水量・風、そしてほぼ最下層 の上空約1000mの暖湿気の様子。

実況でチェックした状況は今夜にかけても続く模様。

もっとも、日本海を東進する寒気を伴う上空の気圧の谷の東進に伴い、潜在的な前線の活発な降水帯が東北を横断。

加えて日本海に低気圧が発生し、これまた東北を横断することが予想されています。

また、上空の太平洋高気圧が張り出す西日本は、地上の太平洋高気圧も張り出して夏空優勢!
ただ、朝鮮半島経由で暖湿気が流入するためムシムシの不快な高温。
局地的に大気の状態が不安定になって、にわか雨又は雷雨がありそうです。


(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日〜明朝の空模様を具体的にイメージ。


紫色は下層雲。

西日本の不安定性の降水・・・昨日ほどではなさそうですけど、西北西から流入する最下層の暖湿気が上昇しそうな場所に要注目。

また東〜北日本の雨・・・北陸〜東北日本海側に比較的長時間居座る収束線の動向が気になるところ。

最上川周辺など、先日の大雨の影響を時間差で発生させないことを祈ります。

ということで・・・今日も中途半端なブログ更新になってしまい申し訳ありませんでした。

(追記) (追記ここまで)

府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な範囲で返信いたします。

(注記)当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています。
(注記)当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。
(注記)私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。


タグ :
#偏西風
#蛇行
#上空の寒気
#梅雨前線
#暖湿気
#梅雨明け
#太平洋高気圧
#週間天気図
#サブハイ

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読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?

(追記) (追記ここまで)

今日は05時に外出予定(それでも遅いくらい)。

昨日のバタバタ記事に続いて大変申し訳ないのですが・・・
ブログ更新は超超簡易更新になりますので、ご容赦ください。





1、今日の空模様・・・天気図上から梅雨前線が消えつつあるけれど・・・


それでは今日の空模様


(1)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


いきなり、これからの空模様・・・

気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

(図をクリックすると拡大します)

上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
下段の図は、地上気圧と降水量・風、そしてほぼ最下層 の上空約1000mの暖湿気の様子。

昨日までの記事を参考にしながら図中の書き込みをお読みいただき、最寄りの地域の天気予報の「解説」の補足資料として使っていただければ幸いです。



(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日〜明朝の空模様を具体的にイメージ。


紫色は下層雲。

こちらもアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

天気図上から梅雨前線がフェードアウトしそうですけど、スパッと夏空が広がらないようですね。

昨日のTVの天気解説・・・
「梅雨前線が途切れる」ということを強調するあまり、前線が南北に分断される(別れる)イメージのアニメや解説が散見されましたけど、実際はフェードアウト。

潜在的な前線が悪さをすることをイメージしてもらうため、フェードアウトするようなアニメにしたほうが良い・・と思いました。

ということで、今日はこれにて終了。
行ってきます!(04時30分)

(追記) (追記ここまで)

府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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(追記) (追記ここまで)

「気象予報士Kasayan番外編」のTweetから。

自分でもデータをチェックしている気象予報士でも、前置き無しに雨の様子のアニメを読み上げられても、その傾向を把握できないし覚えられない(歳のせいもあるけどね)。

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 29, 2020

TVの天気予報で雨の様子のアニメを、着目点も教えられずにチャカチャカ早回しで見せられ、「全然わからん!」と思ったことありませんか??

途中でポーズさせて解説されてもかなり辛い・・・

今朝も天気予報を見ていて、思わず脳のオナラ(Tweetのことです)をコイてしまいました。
(思わず・・・なので文章が変ですけど、言いたいことは伝わりますよね?)

(注記)今日はこれからリサイクルショップの出張買取でバタバタ。
来年にかけて仕事場の引っ越しを予定しているので、不用品の処分に取り掛かっています。
ということで・・・作図だけは終えましたが今日もコメント少なめ(連日ですね・・orz)。
ご容赦ください。





1、気になる台風の情報・・・台風3号?と梅雨前線とのコラボ 最新データ!


昨日の記事でご紹介した、3日頃に東シナ海を北上する熱帯低気圧あるいは台風3号の影響について、今日もチェック、そしてTweetしました。

今日もTweetの埋め込みでご容赦を。

まずは梅雨明けとも関連して明後日から6日間の空模様

08時過ぎに発表されたばかりの週間6コマ天気図(明後日から6日間)。
気づいた点を書きなぐってみた。#週間天気図 pic.twitter.com/HA0hkDDUNy

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 28, 2020

気になる3日の空模様と、熱低又は台風3号の暖湿気が梅雨前線を刺激する「かもしれない」7日の空模様をチェックした先のTweet。https://t.co/niIbI4RMqD

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 28, 2020

今日も一応、隣の芝生・・・いえ、他国のモデルの予想もチェック。

米国GFSモデルとヨーロッパ中期予報センターによる3日前後の空模様。
昨日の計算値に続き熱低又は台風3号の直接の影響は示唆されていない(大陸に上陸?不明瞭?)。
やはり暖湿気による梅雨前線の活発化、その影響地域に注目したい。#台風3号 #GFS #ヨーロッパ中期予報センター pic.twitter.com/kECUyEO5bi

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 28, 2020

「梅雨前線による次の大雨」が「梅雨のない北海道」(蝦夷梅雨はあるけどね)で発生しないことを祈ります。

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

(追記) (追記ここまで)

2、今日の空模様・・・梅雨前線、南下して明日にも不明瞭に


それでは今日の空模様


(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


今朝の長野市街地・・・

09時過ぎ、雨は降っていないけど・・・

今朝は層雲のマフラーというより、層積雲の帽子をかぶった志賀高原〜菅平高原。
マフラーでも帽子でも梅雨空に変わりありません。

長野市の最低気温は22.4°C(02時21分)で、少し歩くと蒸す感じ。
そんな今朝の実況ですが・・・


ああ・・・時間が無くなってきた・・・
ボチボチ業者さんが来てしまう!

ここからは図中の書き込みをお読みいただくということで・・・
思いついたことは買い込みますので・・・ごめんなさい。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布を10秒アニメ化








(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


それでは、今日これからの空模様・・・

気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

(図をクリックすると拡大します)

上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
下段の図は、地上気圧と降水量・風、そしてほぼ最下層 の上空約1000mの暖湿気の様子。

前線南下、暖湿気の流入が直接的から間接的に(北寄り)に変化。
オホーツク海高気圧が南下してヤマセ吹き込む。

ただ偏西風が収束しトラフが通過する北陸〜関東北部付近は残留暖湿気の影響もあってにわか雨又は雷雨。
その他の地域でも虫食いの雨・・・その原因は?

(図をクリックすると拡大します)

気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

暖湿気の流路が南下し梅雨前線も南下。
でも関東付近には残留暖湿気と潜在的な前線が。



(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日〜明朝の空模様を具体的にイメージ。


紫色は下層雲。

暖湿南西風と冷湿北東風のせめぎあいが基本?

ただ基本だけじゃない・・・

梅雨前線が南下しても潜在的な前線(収束線)は北陸付近に残り、小低気圧が消滅しても新低圧部が発生して潜在的な前線を伴いながら北陸〜東北日本海側に停滞。
回復するとは言いにくい状況。

ということで、今日はここまで・・・

誤字脱字、意味不明・・・ご容赦ください。

(追記) (追記ここまで)

府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
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(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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可能な範囲で返信いたします。

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#太平洋高気圧
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読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
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(追記) (追記ここまで)

「気象予報士Kasayan番外編」のTweetから。

新潟県〜東北日本海側の大雨の状況が「平成23年7月新潟・福島豪雨」と似ている点が指摘されています。
その頃、別のブログで同豪雨の様子を記事にしていたのでご紹介。
ずいぶんショボい図ばかりで恥ずかしいですけど。#平成23年7月新潟・福島豪雨 https://t.co/Evlkgx2oEG

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 27, 2020

日本付近の気圧配置は「平成23年7月新潟・福島豪雨」と似ていますけど、平成23年は南の海上に台風9号が存在していました。

当時のブログの災害前後の記事(リンク)を見ながらあれこれ考える必要がありますけど・・・
前後の記事を眺めていると当時も悩んでいたらしい・・・orz

全然成長していないどころか、複数のデータを貪欲に見比べようとする気力も衰えているのかも?





1、気になる台風の情報・・・台風3号発生??影響は???


東北で大雨になっている今日の空模様をチェックする前に・・・

昨日の記事では"見なかったこと"にしてしまった「台風3号?あるいは熱帯低気圧と思われる低気圧」
の動向から。

まずは昨日も「台風3号?あるいは熱帯低気圧と思われる低気圧」が予想されていた8月3日の空模様

昨日と今日、2日連続 気象庁GSMモデルは熱低又は台風3号と思われる低気圧を東シナ海に予想。
上空の太平洋高気圧の日本への張り出し、梅雨前線の北上と不明瞭化の予想に寄与。
他国のモデルの予想は?#台風3号 pic.twitter.com/kjetnq3WUx

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 27, 2020

今日もシッカリ予想されていて、発生・北上の可能性が高まったかも?

とはいえ隣の芝生・・・いえ、他国のモデルの予想も見なければなんとも・・・

米国GFSモデルとヨーロッパ中期予報センターのモデル(いずれも初期値27日21時)を比較。
米国は気象庁と同様、ヨーロッパのモデルは東シナ海に明瞭な低気圧を予想せず。
いずれにせよ台風としての影響はなくとも強い暖湿気塊として梅雨前線を活発化させ、梅雨明け?直後に大雨をもたらすことが心配。 pic.twitter.com/IxtlwwUZfx

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 27, 2020

まだブレ幅はあるはずですけど、ヨーロッパ中期予報センターの他のデータも併せ見れば、現時点では「熱帯低気圧又は台風3号の発生・北上の可能性が十分にある」と考えておくのが良さそうです。

とするとコースが気になるところ。
この点、気象庁GSMモデル・米国GFSモデルともに大陸への上陸を予想(作図していませんので、記事最後の形成しているURLで直接ご覧ください)。
「今のところ」日本への直接の影響はないと思われます。

ただ、多かれ少なか熱低又は台風3号の暖湿気は必ず梅雨前線まで北上するはず。
このタイミングで梅雨前線が活発化し、「日本付近のどこかに?」大雨をもたらすことが考えられます。

03日頃 東シナ海を北上することが予想されている熱低又は台風3号の強い暖湿気が日本に影響すると思われる07日09時の空模様。
日本海で梅雨前線が活発化?
梅雨の無い北海道で前線による大雨??
まだ先のこと!ブレ幅が大きいので「未来の空模様のシナリオのひとつ」として参考資料に。#台風3号 pic.twitter.com/qXaulQuwcR

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 27, 2020

「現時点の計算値通りに推移するなら」北日本の日本海側中心に大雨になる可能性大!

今日の大雨も心配ですけど、Kasayan的にはこちらの大雨も心配。
「計算値通りに推移しない」・・・ことを祈っています。

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

(追記) (追記ここまで)

2、今日の空模様・・・梅雨前線による大雨エリア ジワジワ南下?


それでは今日の空模様


(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


今朝の長野市街地・・・

長野市周辺、志賀高原〜菅平高原の2000m級の山々がまとっている層雲のマフラー・・・なかなかとれません!

今日も梅雨空優勢。
強い雨じゃないけれど降ったり止んだり。

ちなみに最低気温は21.9°C(04時52分)。
少しムシムシしてきました。

そんな今朝の実況ですが・・・

昨日の図を再びUPしてしまったかな?とおもうほど天気傾向は大きく変わっていません。

ただ西から梅雨前線が北上。
九州北西岸にかかっていた活発な雨雲の帯は朝鮮半島の南端まで北上しています。

とすると・・・九州は梅雨明け?なんて思えますけど・・・
前線南側の西〜東日本は引き続き暖湿気=雨の原料の通り道。
大気の不安定な状態が続いていて、山岳西〜南西斜面中心に雨雲が無数に点在している状態。

そして暖湿気の終着点?・・・梅雨前線の最も北に位置するキンク部(への字部分:低圧部)が通過中の東北では日本海側中心に降水が活発化。
断続的に東西方向の降水帯まで形成され、災害級の大雨になっているようです。

多少なりとも降水帯が南北にブレて集中豪雨にならなければ良いのですが・・・

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布を10秒アニメ化








(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


それでは、今日これからの空模様・・・

気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

(図をクリックすると拡大します)

上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
下段の図は、地上気圧と降水量・風、そしてほぼ最下層 の上空約1000mの暖湿気の様子。

昨日に引き続き詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

上空の太平洋高気圧の北西方向への張り出しとともに梅雨前線は日本海まで北上したまま。
そして前線南側には、地上の太平洋高気圧西側縁辺に沿って特に強い暖湿気が九州方面から流入。

前線が活発化するのはもちろん、前線の南側でも大気の不安定な状態が続き、上空の太平洋高気圧の下降気流に打ち勝つだけの上昇気流が発生する場所(風の収束・山岳による強制上昇・寒気との接触等)を中心に(不本意な表現ですが)あちらこちらで雨雲が発生・発達することが予想されています。

そんな前線帯が、北日本を南下する-5°C前後の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)と接するのが東北日本海側〜北陸付近。

暖湿気の終着点であることと相まって条件次第ではトンデモナイ大雨になってしまうことが心配されます。

(図をクリックすると拡大します)

これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

今日は上空1000m、1500mいずれも強い暖湿気の流れは同じ。
空高く雨雲が・・それも帯状に発達???
それが同じ場所に停滞することが心配ですけど・・・そればっかりはレーダー等で実況重視。
最新の情報で空振り覚悟の対応が求められます(新潟のヨット大丈夫かな?)



(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日〜明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

紫色は下層雲。

こちらも詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

上空の太平洋高気圧と-5°C以下の寒気を伴い北日本を南下する上空の気圧の谷のせめぎあいによって、梅雨前線の活発な降水帯に対応する風の収束線は東日本でジワジワと南下する予想。

最も長時間雨が降り続くのは・・・山形県〜新潟県ということに?

予想雨量など発表されていますけど、前線の南北のブレ幅次第で状況は大きく変化。
基本は山形〜新潟に狙いを定め、実況重視!

確かに平成23年(2011年)の信濃川の増水や奥只見の線路流出(未だ復旧されていない)の景色が思い出されますけれど・・・
思い出されるだけで終わって欲しい!!

(追記) (追記ここまで)

府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?

(追記) (追記ここまで)

「気象予報士Kasayan番外編」のTweetから。

今朝 ブログに掲載した相当温位図(GSM 初期値25日21時)と、今日 20時35分のレーダー画像を比較。
GSM、MSMともに降水域(降水帯)の予測はイマイチだけど、相当温位図から読み取る前線、潜在的な前線は実況にかなり近い?
やっぱり ひと手間は欠かせないですね。
ブログ:https://t.co/w6DcwioBVz pic.twitter.com/n1tbXR1g6h

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 26, 2020

解析にせよ解説にせよ、コンピューターがはじき出したデータをそのまま掲載して「あーだこーだ」と言っても、誰もが生データにアクセスできる今では説得力がありません。

またKasayanのような無名の気象予報士が「単にこんなデータがあります」と言って「あーだこーだ」説明しても単なる天気予報ゴッコ。
(注記)有名な気象予報士が理由なしに解説したとしても有名な占い師と同じだと思っています。

25年前、気象庁のデータをそのまま配信する気象会社が多い中「発信をするならデータに発信者の意思が加わらなければならない」・・・ということをウェザーニューズ社を作った人が教えてくれました。

それを胸に??年。
データにKasayanの意思を吹き込んできたつもりですけど・・・
今日も作図でチカラが尽きました・・・orz

ということで、今日も図中心・・・シンプルなコメントでご容赦ください。





1、梅雨明けに関する最新データ・・・気象庁 週間予報資料から


気になっている方も多いであろう今年の梅雨明けですから、真っ先にチェック!

作図が終わり次第、こんなことを呟きました。

明後日から6日間の地上気圧・24時間降水量。
二つの高気圧のせめぎあい。
中間には梅雨前線が停滞。
どのような「カタチ」で停滞するか?によって東日本以北の梅雨明け発表を左右する???#週間天気図 pic.twitter.com/7lWDsBFcc2

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 27, 2020

天気図上に梅雨前線を描くか描かないかは別として・・・
向こう一週間、北と南の性質の異なる高気圧の間には梅雨前線(帯)が停滞。

この梅雨前線の振る舞い次第で、予報官が梅雨明け発表を決定することになります。

そこで・・・

向こう一週間の梅雨前線の代表的な「カタチ」・・・30日(木)と03日(月)の空模様をザックリ比較。
上空の太平洋高気圧に覆われても、そのコアの縁辺流の影響を受けるようになったのはここ数年??
スパッと夏空に入れ替わらない。#高層天気図 pic.twitter.com/kJmjcX9jAo

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 27, 2020

向こう一週間の代表的な空模様をまとめてみたんですけど・・・TwitterだとCG全体が見えませんね(ごめんなさい)。

西日本は太陽マークが優勢になってきそうな空模様。
東日本は梅雨前線によるベッタリの雨ではないけれど曇りや雨マークが優勢に?

大気の状態が不安定で、短時間強雨や落雷・突風、場合によっては降雹も予想される空模様で梅雨明け発表をすべきかするべきでないか?

東日本の梅雨明け発表を担当する予報官に同情したくなる空模様が予想されています。

(注記)東シナ海にイヤな低気圧?が予想されていますけど、まだ先のこと。
米国GFSモデルにも予想されていますが北上のタイミングは少々異なる状態。
今日は見なかったことにしておきましょう?

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

(追記) (追記ここまで)

2、今日の空模様・・・梅雨前線が北上しても・・・


それでは今日の空模様


(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


今朝の長野市街地・・・

長い自粛生活で海にも山にもいかれなかったんだから、もう少し晴れてくれても・・・

修理の終わったヨットで思いっきりセーリングしたい(もちろん釣りも)Kasayanにとっては「バカヤロー」と言いたくなる空模様。
今頃 佐渡島からの能登半島?あるいは粟島のクルージングをしていたはずなのに・・・

最低気温は19.9°C(05時05分)。
平成初頭のあの夏を思い出すような陽気です。

そんな今朝の実況ですが・・・

太平洋高気圧に押し上げられるように梅雨前線が日本海まで北上。

水蒸気画像を見ると、上空の太平洋高気圧から地上の太平洋高気圧を経て吹き降りる乾燥した熱風エリアが関東の沿岸まで接近。

梅雨明けの兆候は見え始めているのですが・・・・

西〜東日本には太平洋高気圧縁辺、そして大陸経由で暖湿気が大量に流入中。
大気の状態が不安定になっていて、前線付近には雨雲の帯。
前線の南側には不安定性の雨雲が点在し、一部 風の収束線に沿って帯状の活発な雨雲の形成していることが分かります。

そして・・・大陸からは朝鮮半島方面へと悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った次の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。
目先、梅雨の大雨モードはまだまだ続いてしまうようです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布を10秒アニメ化

08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布を10秒アニメ化。
目先九州北西岸と東海の南西風収束線の短時間強雨が注目点。
今後は引き続き九州北西岸と北陸〜東北日本海側の前線の降水域、太平洋側山岳風上斜面の積算降水量に気配り・・・といった感じ?#気象レーダー pic.twitter.com/ys7WMjXsWy

— 気象予報士Kasayan 番外編! (@kasayan77) July 26, 2020







(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


それでは、今日これからの空模様・・・

気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

(図をクリックすると拡大します)

詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

やはり目立つのは上空の太平洋高気圧の北への張り出しと、梅雨前線に対応する偏西風強風帯(薄赤)。

梅雨明け・・・と思いきや、上空の太平洋高気圧のコア(高度5910m付近)の縁辺流が南岸付近に停滞。
これに対応して、地上では特に強い暖湿気が太平洋高気圧縁辺から西〜東日本い流入し、前線が活発化するだけでなく、前線の南側でも広範囲で局地的な大雨、そして激しい現象の発生しやすい状態が予想されています。

一般的に上空の太平洋高気圧(高度5880m)に覆われれば夏・・・という目安で使われることが多いんですけど、Kasayan的には本当に夏をもたらす上空の太平洋高気圧はコアに変化したのでは?なんて感じています(さらに上空の高気圧や地上の高気圧の立体的な構造も関係しているんでしょうけど)。

(図をクリックすると拡大します)

これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

最下層の暖湿気は広範囲で太平洋から流れ込んでいましたが、上空約1500mになると大陸経由で日本海に流入する流れと、太平洋高気圧西側縁辺に沿って九州に流入する流れが存在することが分かります。

暖湿気の流れも北上して梅雨明けに近づいているものの最下層では引き続き太平洋から暖湿気が流入。
なんかちょっと違うんだよなぁ・・・と感じる状態です。



(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日〜明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。


紫色は下層雲。

こちらも詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

目先、まだまだ大雨モードが続くことは確か!
梅雨明けを気にする前に目先の危険回避、予定挽回の計画立案優先・・・ですよね?

気分転換にセルジオ・メンデスでも聴こ・・・

(追記) (追記ここまで)

府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
(マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/

気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
可能な範囲で返信いたします。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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