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トロイダルコアはドーナツ状の形をしたコアで、コアは全周にわたり切れ目なく磁路を作るので漏れ磁束の少ないコアである。
最近は少なくなったが、磁気マルチバイブレータなどでは高透磁・高飽和磁束の材料を使って多数の巻き線を持つトランスが作られていた。
アナログエンジニアは小型のパーマロイ系の箔コアを使い、100kHzで発振させたことがある。絶縁電源を得る目的だったので、1次コイルと2次コイルを離して巻き線した。コイル間容量は2pF程度まで達成したと記憶している。
この方法は、通常の均等巻きの原則に反する手段であるが、目的は達成した。
トロイダルコアを使ったコイルは、インダクション係数(AL値)と許容アンペアターンで主な仕様が決まるので、ギャップ付き分離コアを使うより設計要素が少ない。損失は許容アンペアターンより低く設計すればヒステリシス損を低減できるし、コア材料も高周波用途のものもふつうに市販されている。
トロイダルコアを使ったチョークコイルは比較的漏れ磁束が少ないので、DC-DCコンバータなどでは重宝されている。
少ない巻き数のコイル/トランスであれば、エナメル線を細長い板状の簡易用具を使ってコアの中心孔を必要回数くぐらせればよいので、種々の使用で自作できる。
エナメル線が1mmφを超えると、少し巻きにくいかも知れない。
トロイダルコアに関する書籍と言えば、山村英穂著の「トロイダル・コア活用百科」が有名で、2005年に新版がでている。
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