近年の電子機器では、さまざまな形状・材質のコネクタやスイッチなど金属接触を持つ電子部品が使われている。
組み立ての便宜や、モジュール交換・追加や人間の操作信号を伝達する目的や電力のON-OFFに使われる。
コネクタでは、形状が規格で細かく定められているものが多いが、スイッチ類では種々の選択肢がある。
コネクタ特性は大きく挿抜回数と扱う電流・電圧で異なる。
扱う電流・電圧が小さければ(ドライ接点)、絶縁性の被膜を作らないAuが表面材質に使われる。Auは高価なので、Au被膜を実用上差し支えない範囲で節約する。部分メッキ、小型化、膜厚の最小化など。Auはまた銅と金属化合物を作りやすいので通常は厚いNiメッキでこれを防止する。接触圧も重要な要素である。
スイッチでもドライ接点ならAuを少なくとも接触部に使わなければ、良好な導通は得られない。
大電流・高電圧となると接点の接触圧を大きくできるので、比較的材質の選択幅があるが、今度は溶着や接点材質の移行が生じやすい。
想定する開閉回数も大きな選択要素である。低い開閉回数なら接触圧を大きく取れるので卑金属でも良好な導通が得られる。その極端な例が圧着だろう。ミクロの導通部は大きな接触圧により気密状態になり保護されからである。
外観的には違いが判らなくとも、接触部品の信頼性はしつこく検証しておく必要がある。
上手に使えばコネクタ・SWは便利な電子部品であるが、一歩間違えば接触不良あるいは溶着などの機能不全が生じる。それ故、コネクタ・SW類の選定は、見かけは同じように見えてもその品質を見極めることは重要である。
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