汎用OPアンプ電源は±15Vとすることが多いが、アナログエンジニアは例えば、+24V、-5Vなどの非対称電源を必要に応じて使うことがある。
その利点の一つは、片極性だけ大振幅が必要なときに20V以上の出力が可能な品種が多く、通常の使い方では出力振幅が不足する場合にもICが使える点にある。
負電源を少し残しておくと、反転増幅形式での演算ができ、0Vでの吸い込み、吐き出し電流負荷でも動作することも利点である。
0V出力を必要とする場合の多くは、0を確実に出力することが要求される。安直な方法は、ほんの少しで良いから負電圧の出力を残しておくことだ。
OPアンプの電源は相対的だから、試験条件が±15Vで規定されているなら、入力端子は同相入力範囲内、出力端子は電源から見て2V程度内側にあれば動作する。
(CMOSレイルtoレイルのOPアンプもあるが、大抵の場合、ちょっと負出力まで必要となる場合が多かったので、CMOS回路はあまり使ったことがない。)
両電源の和が30Vを超える辺りから、そろそろ選択枝がなくなり、最終的にはOPアンプもどきを自作することになるようだ。
扱う電圧が150Vくらいになると、自作するとなると結構トランジスタの選択が厳しい。
OPアンプの両電源は基本的に相対的なものである。そして、単電源で0出力を出すのも大変である。完全な0出力を要求されないのであれば、いくつかの回路手段があるのだが、0=GND=基準電位とする回路は厳しい。
『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な応援の1票をよろしくお願いします。【押す】
この記事へのコメントは終了しました。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 |