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大学の電子回路教育はアナログとデジタルを含めて、2単位くらいで講義されているケースが多いと理解している。少なくとも工学部の物理出身のアナログエンジニアはそうだった。
この時間数だと、用語や基本回路の機能を理解するのが精一杯だろう。
電気は目に見えない。数式モデルを使って結果を予測し、実験による計測結果と照合し電気を実在のものとして感じているだけだ。
職人技とややもすればいわれ勝ちなアナログ回路だが、モデルと計測がしっかりしているなら10^-6精度までは当たる世界であろう。
その先はノイズによる不確定さが増す。
電子回路たとえばOPアンプ回路やトランジスタを機械現象(目に見えやすい)に例えて「図解」する必然性は少ないと思う。例えの図、比喩の意味が返って理解の妨げになることも少なくない。
アナログ回路の世界を1時間で紹介することも可能だし、1日のセミナーで入門編をやることも可能だがそれなりのことしかできない。
アナログ回路で比較的易しいOPアンプ回路でも、物つくりの技術として伝えるためには1冊の本になる。
読者であった自分の過去を振り返ってみると、今は著者としての視点からどの本のどこがわかりにくかったか良くわかる。
入門としてどこまで一気に伝えるか、教養としての入門か、それとも作る技術の入門とするかで本の内容は大きく変わる。
三冊の専門書を読めばその道の技術用語を用いて専門家と話ができる。30冊読めば一人前の技術者、数100冊読めば本が書ける。どの分野でもそうなのだろうか。
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