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工学分野は様々で、形容詞の意味する数値も分野毎に異なる。
たとえば、「高」周波だと、通信分野では10GHzでも早くないが、強電分野の人は数100Hzで高周波と言うらしい。
大・小も同様である。
トランジスタ回路の小信号(電圧)とは、回路各部の動作が線形近似できる範囲を指すと考えている。
ベース電圧とベース電流が線形と見なせる範囲は、熱電圧q/kT(q:素電荷、k:ボルツマン定数、T:絶対温度)、常温で約26mVに比べて十分小さい電圧変化である。具体的に、アナログエンジニアが考えるトランジスタ回路での小信号とは1-2mV以下の電圧変化である。
この程度の電圧変化であれば、無信号状態での各部のトランジスタのパラメータから大きく変化することはないので、線形解析ができる。手計算でもかなり詳しい解析が可能である。
×ばつ環境温度変化位が目安となる。
大信号なら、非線形解析になるので、動作領域分けして解析するか強引な近似で全体像をつかむ。
エンジニアが形容詞で連想するのは、工学的扱い方が異なってくるか否かに大きく依存する。異分野の方と話す時には形容詞はいらない。淡々と数値で話すのが良い。
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