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ウィーンブリッジ発振回路本体は振幅に着目すると、発振周波数に対応する時定数をToとして、発振利得条件βとして(1-β)に対し1/(2To・s)なる積分要素として働く。
一方、振幅制御部は、単純に構成すれば、帰還回路部は1/(1+Tf・s)なる1次遅れ要素である。
この結果、ToとTfの中間周波数でかなり減衰係数の小さな共振点を生じる。起動はノイズであり、電源オンのあと、一瞬、間を置いてふわっと定常状態に至る大部分のウィンブリッジ発振回路の特徴である。
ウィーンブリッジ発振回路を確実に正弦波発振させるには、起動時にはβより高め(AGC素子値は低め)定常状態ではβになるようにAGC素子(J-FETあるいはランプ)の可変範囲を決めることが肝要である。
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今回、3回シリーズで少し回路規模が大きく、解析結果を設計に反映する過程を述べようとした。図がJPEGで数式が書きにくいこともあって、この3回のブログでは十分な記述にならなかったとアナログエンジニアは感じている。ブログは本の1節ではないのだから、やはり、毎回読み切りスタイルがベストなのだろう。
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