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世の中はデジタル機器が氾濫している。そして、その操作性は年寄りには覚えにくい。
Aボタンを押して、Bボタンを押すとある機能がでる。考えてわかる操作ではないのが普通なのだ。
デジタル時代のアナログ回路は微妙な時を迎えている。
デジタル回路はブラックボックス化の進行が激しい。論理回路やシーケンス回路もブラックボックス化のレベルを下げればアナログ回路技術だが、今や、半導体メーカーの一握りの回路やさんが基本回路を作り、その回路を組み合わせて機能回路を作る人がいる。規模が大きくなれば、さらに分業設計がなされているようだ。
集積回路プロセスで実現できて市場が大きければ、集積回路化されてその部分は見えにくくなっている。
しかし、ひとたび、集積回路化しにくい条件があると、トランジスタ・ダイオードレベルまでさかのぼって設計することが要求される。
自然界との接点であるアナログ回路は、ブラックボックス化のレベルが低く自然法則や様々な物理現象と対峙せざるを得ない。自然界の現象を発揮させる信号処理がアナログ回路技術であるのだが、アナログ回路もまたブラックボックス化してきている。
様々なセンサ・計測機器も同様で、測定原理をきちんと説明した技術資料が次第に少なくなってきているような気がする。
アナログエンジニアはアナログ世界でのブラックボックス化の進行を憂える。見えない世界は子供たち、学生の興味を引き付けるのは困難になるからだ。理科離れの進行は世の中に出回っている機器のブラックボックス化と同期しているのか。
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