電磁リレーやリミットスイッチなどでは、接点の状態が非励磁の時オン(ノーマリクローズ:NC)、励磁時接点の状態が励磁時オフ(ノーマリオープン)を選択できるようになっているものが多い。
制御電源がオフ時に、安全サイドに状態を確定させるためだ。別の選択肢もある。オン/オフの状態に大きな時間差があるときには、省エネのため時間の短い方を励磁状態とする。
NCとNOの選択基準は主に、励磁エネルギーと信頼性上どちらが安全かで決定すればよいが、接点材料の選択となると悩ましい。
接点の信頼性・故障モードが接点材質・使い方に依存するからである。
低電圧・微小電流なら無条件で金接点を選ぶことになる。
AC100V用なら、銀系合金の接点でよい。直流だと銀の移行(マイグレーション)が起こる可能性があり雰囲気が悪いと硫化銀ができて開放故障となる場合がある。
他の接点材料では、難しいがよくデーターシートを読んで判断するしかない。
接点には、溶着や接点移行その他の故障モードがある。
リレーには、機械的寿命もある。使い方に依存して大きく故障率が変化する部品の一つがリレーである。
励磁側と接点回路は基本的に絶縁されているので、種々の電子回路を扱っているとどうしても電磁リレーを使いたくなる場面が出てくる。しかし、そのような部位に使うリレーは信頼性の要となる場合が多々ある。
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