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精密アナログ基板では、部品配置や給電線の布線などが性能にかなり影響する。
アナログエンジニアは、自動配線に頼らず自分でプリント基板のランド・ストリップを配置する方だ。自分で配線した方が安心できる。
多くの場合、レイアウトイメージのプリント基板用の回路図を作成してから、レイアウト作業に取り掛かる。精密アナログ基板は修理を前提に設計することが多いので、ランドは大きめ、ストリップは太く短くが基本である。プリアンプ系統の近傍に波形の汚いノイズ源が来ないようにも配慮する。
さらに、高電圧部(あれば)と微弱信号部を隔離する。距離を取れない場合はガードGNDパターンなどを配置する。発熱部とプリアンプの距離も考慮点だ。
これだけで、かなり静かなプリント基板が小さく出来上がるのだ。
手書きプリント基板レイアウトは、今ではあまりやらないと思うが労力を投入した分の効果はある。一番悩むのは、GNDパターンの配線方式である。スター結線が論理的には一番良いのだが、現実的ではない。梯形配線とセミスター結線位が現実的であろう。
プリント基板レイアウトはアナログ回路の最後の仕上げ段階でもある。
レイアウトがしっかりしていないと、最高の性能は得られない。それで、自分でレイアウトをコントロールするのだ。優先順位、指示事項など数え上げたら限がない。そもそも自分でレイアウトする中で、レイアウトの最適化作業をしているのだ。
その中で、何週間か自分の回路と冷徹に向き合う。
その成果として、美しい基板レイアウトが出来上がる。下手な学術論文よりはよほど情熱がこもっているのであるが・・・。
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