0_edited1 ←抵抗負荷インバータ回路の入出力電圧波形。
上段は0-5Vの制御信号、下段は10V電源470Ω抵抗負荷のコレクタ電圧波形。使用トランジスタは2SC1815(TO-92)
時間軸は0.2μs/DIV。
ベース抵抗は2.2kΩ。
ON→OFFへの遅延時間が0.5μsと長く、電圧の立ち上がり時間と立ち下がり時間がさほど違わない。普段見慣れたSW波形と若干異なる。
同じ回路をSPICE上で組んで、同一遅延時間になるように素子パラメータ探索。出発値のモデルとかなり異なった値を入れないと、遅延時間が伸びない。
おもに効くモデルパラメータはCJE(ベース・エミッタゼロバイアス接合容量)、TF(順方向ベース領域走行時間)で、その他細部の波形を再現するにはXTF(TFのバイアス依存性)、VTF(TFのVBE依存性)、CJC(ベース・コレクタ接合容量や容量の電圧依存性が含まれる。
VTFとXTFが曲者だが、今日は深追いせずに終了。
アナログエンジニアは、基本的にSPICEパラメーターを自分で変更しながらシミュレーションを行う。このような簡単な回路での実測とシミュレーション結果の比較は、SPICEパラメータのチューニングに役に立つ。逆の表現をすれば、SPICEパラメータの最小限の知識と理解がなければ、少し素子限界に近い能力で使う時には、自分の使う条件で実回路を基にして、必要な素子パラメータを合わせておく必要があるのだ。
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一昨日に洋弓200射したので、昨日、今日は運動はお休み。書きものと簡単な基礎実験をしていた。
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