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フォトインタラプタは,1mm程度以下の位置決め,多くは0.05mm〜0.3mm程度の位置検出に使用される。
フォトインタラプタの受光素子は大抵はかなり移動方向に対して幅が狭く,細長の形状をしている。
光電式なので,環境温度変化や光源の汚れ,フォトトランジスタの温度変化(低温側で感度が下がる)を考慮して,遮蔽光が少ないところでON-OFFするように周辺回路の定数を定める。
このため,多くのケースでは,受光素子の幾何学的中央でなく,全遮蔽に近い側が検出位置になる。
受光素子の形状が細長であるので,遮蔽版が傾いているとその分位置再現が低下するとともに,細かいピッチでのON-OFFに対して不利になる。
遮蔽板が著しく斜めにカットされた設計を見たことがある。恐らくは新人の機械屋さんの設計だろう。あまり感心できる設計ではない。
フォトインタラプタの周辺回路はCTR(current transfer ratio)を用いてその定数を決めていく。CTRとはLEDに流す電流と光電流(多くはフォトトランジスタ電流)の比であるが,LEDの経年的光量減少や光検出器の温度などによる感度変化を考慮して,確実にONになるように回路定数を決めていく。初心者がミスを犯しやすい定数決定が行われる。
最近では,信号処理の方で受光ICとなっている場合も多く,この場合は何も考えることはない。フォトインタラプタの設計においても,またブラックボックスの部分が増大していく。
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