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抵抗,それも特定の種類の抵抗を選べば,故障モードは殆ど抵抗値が上がる方向である。過負荷がかかればヒューズと同様に開放モードで切れる。このような抵抗を2本直列接続すれば,短絡モードの故障確率は個々の短絡モードでの故障確率の2乗で減少する。
コンデンサは種類により,短絡モードでの故障と開放モードでの故障がありえる。短絡モードの故障を考えると並列接続は故障の確率を増加させる。開放モードでの故障なら並列冗長系となるので,一部の並列コンデンサが機能を果たさない場合にも動作可能となるように設計することはできる。短絡モードを考えると,並列接続されたコンデンサは1個でも短絡すると回路機能を喪失する。
中間的な場合には,故障とみなされる,あるいは回路機能の喪失に繋がる閾値に依存して信頼度は大きく変わる。したがって,アナログ回路の場合には,頑健な設計であるか否かにより信頼性は大きく変わる。
抵抗やコンデンサの単純な接続でも,故障モードに依存して信頼度計算上からは並列系にもなり直列系にもなりえる。
アナログ回路で高い信頼性を保つには,種類により異なる部品の故障モードにも留意する必要がある。
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