_1656 ←ライラックの花
キルヒホッフの法則を用いた回路計算は、電子回路設計では避けて通れない。しかし、多くの大卒・新人はこの法則を用いた立式が出来ない。電気・電子系学科出身の方であってもである。
キルヒホッフの法則そのものは、向きを考えて流入する電流の総和がゼロ〔電流則)、向きを考えて回路ループの電圧をループを一巡するように加えあわせるとゼロになる〔電圧則)と単純である。
立式過程では、不明な部分を適当な文字に置き換える。その値が正になるようにする必要はない。最初においた文字の値が計算の結果、負の値になれば、電流なら逆向きに流れるだけのことである。電圧・電流の向きの謝りも結構多い。
キルヒホッフの法則は、回路計算の基本である。この部分の計算ができなければ、そこから先の回路理論を知っていたとしても、役に立たない。
この辺りは、大学できちんと教育していただきたいものだ。企業内教育ではそこまでの基礎を再訓練する時間はなかなか取れないからである。立式が出来ない方の多くは、計算力もかなり低い方が多い。
分数の出来ない大学生が少なからず存在していることは承知しているが、実係数の分数計算ができなければ立式後の計算はおぼつかない。学力低下の問題は、モノつくりの現場でも深刻な問題となりつつある。
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