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ラグビー日本代表の課題を砂村光信氏が指摘 ハイボール処理はSH斎藤の仕事ではない 選手配置もバラバラ

[ 2024年11月18日 04:45 ]

ラグビー リポビタンDツアー2024 日本36-20ウルグアイ ( 2024年11月16日 フランス・シャンベリー )

<日本・ウルグアイ>パスを出す斎藤 (C)JRFU
Photo By スポニチ

世界ランキング14位の日本は同19位のウルグアイに36―20で勝ち、9月のサモア戦以来4試合ぶりの白星を挙げた。強豪国に大敗続きだった日本にとって、白星は何よりの良薬ながら、格下相手に終盤まで競られ、消化不良の内容に終始した。本紙評論家の砂村光信氏(元U―23日本代表監督)が、この一戦で浮き彫りになった課題を指摘した。

この試合最大の収穫は、2枚のカードで14人の時間帯が25分間もありながら、勝ちきったことに尽きる。特にSH斎藤のシンビン中は、場面ごとに球出しする選手が変わっていた。SHの不在は想定外だったか。それでも耐え忍んだことは、経験の浅い選手が多い現代表には、代えがたい経験になっただろう。

問題はその斎藤がシンビンとなったプレーだ。本来、ハイボールはNo・8やバックスリーが競りにいくべきで、最も体の小さなSHの仕事ではない。キック処理はおしなべてつたなく、蹴られた時の選手の配置もバラバラ。チームとして意思統一ができていないのではないか。そして超速ラグビーを推し進めるのはいいが、やはりロングキッカーは最低でも1人は欲しいと思う場面が何度もあった。

コーチ陣のマネジメント面でも疑問が残った。後半途中からプレースキッカーを絶不調の松永から斎藤に代えたが、経験を積ませるためにも、覚悟を持って最後まで任せてほしかった。結果論だが斎藤が決めた8得点がなくても勝っている。斎藤を引っ張ったことで、攻撃のテンポを上げられる藤原の出番はわずか1分。勝利と育成の両立が難しいことは重々承知だが、初志貫徹してほしかった。

▽日本―ウルグアイ戦VTR 前半7分に先制された日本は同32分、WTB浜野のトライで逆転。しかし同39分、競り合ったSH斎藤が危険なプレーとみなされシンビンに。10分間の一時退場の間にトライを決められたが、後半12分にWTBナイカブラのトライで再度逆転した。同26分、ロックのディアンズが頭部への危険なタックルで一発退場。再び14人での戦いを強いられたが、CTBライリーのトライなどで突き放した。

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