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【高校ラグビー】常翔学園が2大会ぶり42度目の花園出場 36歳の白木繁之監督は就任1年で聖地へ

[ 2024年11月18日 06:00 ]

全国高校ラグビー大会大阪予選第3地区決勝 常翔学園55―19近大付 ( 2024年11月17日 東大阪市花園ラグビー場 )

<常翔学園・近大付>花園出場を決めた常翔学園フィフティーン(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

全国高校ラグビー大会の地区予選決勝が17日、各地で行われた。東大阪市の花園ラグビー場で開催された大阪第3地区決勝は、冬の花園大会で5度の優勝を誇る常翔学園が55―19で近大付に大勝。昨年11月に就任した白木繁之監督(36)のもと、2大会ぶり42度目の花園出場を決めた。第1地区は春の選抜大会を制した大阪桐蔭が4大会連続18度目、第2地区は東海大大阪仰星が6大会連続24度目の出場権を勝ち取った。

苦しい1年間を乗り越え、常翔学園が再び聖地への切符を手にした。近大付に先制トライを許すなど序盤は手を焼いたが、前後半を通じて計9トライを積み上げる快勝。2大会ぶり42度目となる出場を決め、白木監督は「素直にうれしい。いろんな人に助けてもらって、選手たちも主体的にやってきたので」と周囲に感謝した。

昨年度の決勝で東海大大阪仰星に敗れ、連続出場が8で途絶えた。その数日後に平池三記前監督(現部長)からバトンを受け継いだ白木監督は「前に出続けるラグビー」という常翔学園の原点に立ち返り「走り勝つ、当たり勝つ、押し勝つ」をテーマに掲げた。他の強豪校が花園に向けて調整している冬場から、タックルなどの基礎練習を徹底。朝7時からのフィジカル強化にも重点を置いた。

その成果を体現したのが高校日本代表候補のNo・8井本主将だ。反撃ののろしを上げる前半13分のトライを含め、突破力を生かしてハットトリックを達成。オフロードパスでも味方のトライを演出した。新チームとなって白木監督から主将に指名された当時は「人前に立つのが好きじゃなくて、やりたくなかった」という。だが、全国にたどり着けなかった悔しさを晴らすために先頭に立ち、仲間を引っ張ってきた。

夏の沖縄合宿などで3年生を中心に主体性を深め、その成長ぶりに白木監督は目を細める。平池部長、そして野上友一ゼネラルマネジャーのサポートも受けながら、2大会ぶりに花園へ乗り込む。「大阪代表に恥じないプレーをして、優勝を目指して頑張らないといけないと今日改めて思いました」と36歳の指揮官。冬の全国大会で歴代3位の通算100勝を誇る西の名門。12年度を最後に遠ざかる全国制覇に向け、一戦必勝で愚直に戦う。 (西海 康平)

◇白木 繁之(しらき・しげゆき)1988年(昭63)11月6日生まれ、大阪市出身の36歳。大工大高(現常翔学園)、大体大を経て2011年から大阪市立菫中で教員生活を始める。大阪市立緑中を経て16年4月から常翔学園に赴任。コーチを7年間務め、23年11月に監督就任。保健体育科教諭。現役時代のポジションは主にCTB。

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