[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

【沼津巡業】飛龍高・栗原監督「まさかこういう形で帰ってくるとは」翠富士と熱海富士の凱旋に万感

[ 2023年7月30日 20:21 ]

飛龍高相撲部の栗原大介監督(右)に声を掛けられる熱海富士。左端は妹の武井陽奈さん(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

大相撲夏巡業が30日、静岡・沼津市総合体育館で行われた。静岡県焼津市出身の幕内・翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)と、名古屋場所で十両優勝を果たした静岡県熱海市出身の熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)は、ともに地元の大歓声を受けて会場を大いに盛り上げた。

2人の母校・飛龍高相撲部の後輩たちと栗原大介監督も来場。男子部員11人は、翠富士、熱海富士、若元春(29=荒汐部屋、学法福島高出身)の3人の胸を借りてぶつかり稽古を行った。

全国高校相撲金沢大会個人戦3位の実績を持つ國次晃輔(3年)は翠富士の胸を借りた。体重116キロの幕内最軽量力士に対して國次は118キロ。それでも「体が小さいのに重くて押しづらかった。同じ体重の高校生なら簡単に押せるけど違いましたね」と幕内力士の"重み"を実感していた。

1メートル83、130キロの大柄な鈴木塁智(3年)は熱海富士の胸を借り「とにかくデカかったですね。自分も大きい方だけど...」と関取の重量感に圧倒されていた。卒業後の進路は角界入りも視野に入れているという。先輩の活躍は「励みになりますし、かっこいいなと思います」と憧れの眼差しを向けた。

栗原監督は、関取になった教え子の凱旋に「うれしいというか感慨深いものがありますね」としみじみ。翠富士の卒業から8年半、熱海富士の卒業から2年半の月日がたち「まさかこういう形で帰ってくるとは思ってなかったので、関取として帰ってくるのは喜ばしい」と目を細めた。

同校相撲部は、8月4日〜6日に北海道北斗市で開催されるインターハイ団体戦に出場する。個人戦は無差別級に國次晃輔、鈴木塁智、岸本一路(1年)の3人、100キロ級に清水響生(3年)が出場する予定。栗原監督は「インターハイ前に良い経験をさせてもらった。高校生たちは刺激にして吸収して、自分の相撲人生に生かしてほしい」と今後の活躍に期待を込めた。

続きを表示

スポーツの2023年7月30日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /