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コンサドーレJ2降格 誤算の理由は、遅かった夏場の緊急補強

[ 2024年12月11日 04:30 ]

J1定着を成し遂げるも無念の降格で退任したペトロヴィッチ監督
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コンサドーレ札幌は、来季からJ2に降格する。17年からJ1で戦ってきたチームは、悲願のタイトル獲得を目標に掲げて今季スタートしたが、開幕直後から大失速。9勝10分け19敗の19位...、何が誤算だったのか。最短1年での再昇格を願い、11日から2回に分けて分析する。

「ミシャ監督に甘えすぎてしまったところもあるのかもしれない」――。札幌で9季プレーし、昨季現役引退した元日本代表MF小野伸二氏の言葉だ。

ペトロヴィッチ監督は広島と浦和、札幌でJ1最多594試合で指揮を執り、通算247勝。就任初年度の18年にリーグ4位、19年ルヴァン杯準優勝はともにクラブ最高成績だ。J2降格の要因の一つは毎年のように多くの主力を引き抜かれること。決めごとの多いミシャスタイルだと、毎年再構築の時間が必要となる。そんな中で少しずつ溝が生まれていった。

その補完ができればまだいい。ただ、昨季主力のDF田中駿汰(C大阪)や欧州へ旅立ったMF金子拓郎ら5人の穴埋めは、不十分のようにみえた。今夏7人補強し、成績は劇的に上向いたが、わずか2勝の前半戦を巻き返すには遅すぎた。

夏にスポンサーから援助を募り、緊急補強できたのなら、冬の段階でできたのではないか。22年から残留争いに巻き込まれていたが、ミシャなら何とかしてくれるという考えがあったのかもしれない。

夏の補強で主力に定着したのはMF大崎とDF朴珉奎(パク・ミンギュ)だけ。特に資金を要したFWバカヨコとFWサンチェスは期待外れに終わった。フロント主導の補強策だった。新戦力をなかなか起用しなかった指揮官は「もし戦争に連れて行くならよく知っている信頼のできる人だ」と言った。なおさら、早めの補強が必要だった。

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