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川崎F 3年ぶり3度目V 決勝ゴールのファンウェルメスケルケン際 逆輸入29歳DF痛快デビュー

[ 2024年2月18日 04:45 ]

サッカー 富士フイルム・スーパー杯 川崎F1―0神戸 ( 2024年2月17日 国立競技場 )

<富士フイルム・スーパー杯 神戸・川崎F>後半、ゴールを決め喜ぶ川崎F・ファンウェルメスケルケン際(撮影・西海健太郎)
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シーズン到来を告げる今季初の国内公式戦で昨季の天皇杯覇者・川崎FがJ1王者・神戸を1―0で下して3年ぶり3度目の優勝を果たした。過密日程で先発全員を入れ替える大胆采配で新加入のDFファンウェルメスケルケン際(29)が後半3分に決勝点。日蘭ハーフの逆輸入選手が国内デビュー戦で今季最初の栄冠をもたらした。

敵陣右サイドで得た後半3分のFK。逆サイドでこぼれ球をクリアしようとした相手選手にファンウェルメスケルケンが詰めると、ボールが右足に当たってゴールに跳ね返った。「こぼれてくるかなというところに来てくれた。ゴールにつながって本当にうれしい」。ヒーローはベンチまで走り、控え選手や鬼木監督らと抱き合った。

「決めたらみんなで(喜びを)分かち合いたいと思っていた。本当に取るとは思っていなかったんですけど」

J2甲府の育成組織出身で父の母国オランダでプレーを続け、今季から加入した右サイドバックはこの日が国内デビュー。13日に敵地で行われた山東(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第1戦で終盤に交代出場したが、中3日の過密日程で先発全員を入れ替える大胆采配で先発のチャンスを得ると、いきなり大仕事をやってのけた。

加入時に「覚えづらいかもしれませんが」とファンに語りかけた名字の持ち主。ACLは登録の問題で背番号52をつけるが、この日は初めて「際(さい)」の名前にもちなんだ本来の番号「31」をお披露目し「ファンウェルメスケルケン」とともに深く印象付けた。

新加入5選手を含めた今季初先発の11人に関して「大幅に代えてもある程度、計算は立つ。自信を持って送り出した」と振り返った鬼木監督の狙い通り昨季リーグ王者と互角に戦って撃破。さらに間隔が短い中2日で迎える山東とのACL第2戦に向け、川崎Fがタイトル獲得という最高の形で弾みをつけた。

◇ファンウェルメスケルケン際(さい)1994年(平6)6月28日生まれ、オランダ・マーストリヒト出身の29歳。2歳から山梨県で生活。中学からJ2甲府下部組織に所属した。高校卒業後にオランダに渡り、2013年夏にドルトレヒト入りして15年6月にプロ契約。16年にU―23日本代表でプレー。ズウォレなどを経てNECナイメヘンから1月に川崎Fに移籍。1メートル78、73キロ。利き足は右。

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