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王楽 七代目円楽襲名へ 五代目最後の弟子 六代目命日に会見

[ 2024年9月25日 05:27 ]

三遊亭王楽
Photo By 提供写真

落語家の三遊亭王楽(46)が来年2月20日付で「七代目三遊亭円楽」を襲名することが24日、五代目三遊亭円楽一門会から発表された。王楽は「五代目、六代目が大きくした名跡を汚さぬよう精進致します」と気を引き締めた。2022年に亡くなった六代目三遊亭円楽さん(享年72)の三回忌にあたる30日に、都内で父の三遊亭好楽(78)、林家木久扇(86)とともに会見する。

王楽は好楽の長男で、駒大文学部卒業後の2001年に五代目三遊亭円楽さん(09年死去、享年76)に入門。27番目の最後の弟子で、09年に真打ちに昇進した。好楽とは親子ながら、兄弟弟子という珍しい関係。高座では古典落語を得意とし、ネタ数は約200。08年にはNHK新人演芸大賞を受賞した。関係者によると、円楽一門には8月15日に本拠地のお江戸両国亭で襲名が伝えられた。

魅力は幅広い人脈だ。一門の関係者は「おとぼけキャラのお父さんとは違い、真面目な性格。さまざまなところへ稽古に行くし、顔の広さは随一。大御所にかわいがられ、後輩からの人望も厚い」と語る。上方落語の人間国宝・桂米朝さんに稽古をつけてもらうなど、東西のさまざまな落語家と親交がある。

円楽一門会は落語協会から分裂した経緯もあり、東京の定席寄席には出演ができない。近年、六代目の尽力で一部門戸は開かれ、王楽はアウェーの寄席に数多くゲスト出演し腕を磨いてきた。YouTubeチャンネル「三遊亭王楽の落語部屋」にも協会の垣根を越えて同期の春風亭一之輔(46)らが登場し、聞き手としての力も発揮している。

人脈を生かしたプロデュース力も秀でている。05年には林家木久蔵(48)ら2世落語家で「ぼっちゃん5」を結成。自身の20周年記念独演会には落語芸術協会会長の春風亭昇太(64)をはじめ、東西の全5団体から大御所が出演した。その姿は日本最大の落語フェス「博多・天神落語まつり」創設など、希代の落語プロデューサーとして活躍してきた六代目とも重なる。七代目円楽が落語界に新たな風を吹かせる。 (前田 拓磨)

≪笑点出演なるか≫七代目円楽襲名で注目されるのが日本テレビ「笑点」(日曜後5・30)だ。今年3月に木久扇が卒業するなど若返りが進んでおり、現在は好楽と三遊亭小遊三(77)が最年長世代の大喜利メンバー。王楽も過去にBS日テレの「BS笑点」に出演するなど、番組とのつながりはある。今回襲名した「円楽」は五代目が司会を務め、六代目も"腹黒"キャラとして長年活躍し、番組にとってはおなじみの名跡。「円楽」の名が再び番組に戻るのかも注目が集まる。

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