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「ジョジョ」ついに初日 直前の開幕延期、再延期を経て...やっと 館内にお詫び文「見通しの甘さが...」

[ 2024年2月12日 12:13 ]

<ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」>開演前、帝国劇場の前に列を作る入場者たち
Photo By スポニチ

初日2日前に開幕が急きょ延期され、その後も再延期されていたミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」が12日、ついに幕を開けた。

会場の東京・日比谷の帝国劇場では午後1時の開演に向け、正午には約200人の観客が列を作り、開演を待った。大きな旅行カバンを手にしたり、キャリーケースを引く女性の姿も目立った。入り口にはられているポスターを開演記念に撮影する観客も多かった。入場を待っていた20代の女性は「ようやくです。これも延期だったらさすがに怒ってました」と開演を喜んだ。

当初は今月6日に開幕予定だったが、舞台製作の東宝が4日、6日〜8日までの公演中止を突然発表し、その後、8日にさらに中止を発表していた。

館内には「一部公演中止に関するお詫び」と書かれた文面がはられ、「この度の公演中止は私ども東宝株式会社の本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果」と謝罪した。経緯についても「複雑な演出プランに対応するための確認作業が想定以上に必要となったことなどから、稽古の進行が予定より遅れておりました」とし、会場の帝国劇場での稽古開始後も「さらなる修正・見直し等が発生するなどしたことから、進行の遅れを挽回することができず」と6日〜8日までの計4公演を中止した経緯を説明した。

10日、11日の3公演中止と再延期を発表した理由も記され、10日からの公演実施に向け、稽古を行ったものの、「スタッフ・キャストの安全確保に努めながらの準備に更なる時間を要した」とした。

開演直前には、製作の東宝の演劇本部長が謝罪。「痛恨の極みで、誠に申し訳ない」と観客に向かって頭を下げた。

中止となったのは計7公演(6〜11日)。東宝は中止公演のチケットを購入した観客に対して、交通費・宿泊費も負担すると異例とも言える最大限の対応を示した。また、本公演を無料視聴できるようにも実施を検討しているとした。

開幕延期の理由については当初「その複雑な演出プランに対応するための確認作業が想定以上に必要となったことなどから、稽古の進行が予定より遅れておりました」などと説明。11日、改めて「お客様に大変ご迷惑、ご心配をおかけいたしましたが、明日2/12(月・祝)昼の部よりお知らせの通り上演させていただきます」とアナウンスしていた。

荒木飛呂彦氏の人気漫画がミュージカル化される話題の舞台。主人公ジョナサン・ジョースター役を松下優也と有澤樟太郎、宿敵ディオ・ブランドー役を宮野真守が演じる。

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