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藤井王将 8冠目の王座戦挑戦者決定戦始まる 豊島九段との戦型は相掛かり お互い王は雁木に

[ 2023年8月4日 10:30 ]

豊島将之九段(左)との第71期王座戦挑戦者決定戦で初手を指す藤井聡太王将
Photo By スポニチ

藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が4日午前9時、大阪・関西将棋会館で第71期王座戦挑戦者決定戦に臨み、豊島将之九段(33)との対局は相掛かりへ進んだ。王の囲いはともに雁木(がんぎ)を選択。持ち時間5時間の濃密な戦いが始まった。

勝者は永瀬拓矢王座(30)への挑戦権を獲得し、例年今月末から9月にかけて開幕する5番勝負に臨む。

先月18日、佐々木大地七段(28)を挑戦者に迎えた棋聖戦を3勝1敗で防衛し、7冠をひとまず守った藤井は夏季開催のもう一つのタイトル戦、王位戦7番勝負の最中にある。こちらも佐々木を挑戦者に迎え、3勝0敗。4連覇へ王手をかけ、第4局は15、16日に佐賀県嬉野市で実施される。

羽生善治九段(52)が96年に達成した当時の全7冠独占。叡王戦が17年にタイトル戦に昇格して以降、全8冠を独占した棋士はまだおらず、史上2人目の7冠になった藤井にその達成が期待される。

全8冠独占までに必要な勝利はこの日の豊島戦、そして王座戦5番勝負での3勝、そして王位戦7番勝負でのあと1勝の計5勝。ただ、王座戦5番勝負での3勝には2敗まで許され、王位戦7番勝負でのあと1勝には3敗まで許されるのに対し、豊島戦で敗れると全8冠独占は最低1年間持ち越しになる。一発勝負の怖さがつきまとうという意味では、最大の難関と言えそうだ。

両者の対戦成績は藤井の21勝11敗で8連勝中。ところが前回対局は2月の朝日杯準決勝で約半年ぶり。加えて豊島は6月、16人によるトーナメントの1回戦・本田奎六段(26)で三間飛車を採用した。豊島が先手で三間飛車を採用するのは11年以来12年ぶり。藤井にとっては、角換わりや相掛かりといった居飛車の主力戦法だけでなく、振り飛車の事前研究も求められることになり、その戦型選択が注目された。

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