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帝拳ジムの本田会長も天心を絶賛「1年以内に日本タイトル」「あんな選手は見たことがない」

[ 2023年2月9日 16:08 ]

<那須川天心プロテスト>多くの報道陣に囲まれ取材を受ける那須川(撮影・木村 揚輔)
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プロボクシングへの転向を表明した"キックボクシング界の神童"那須川天心(24=帝拳)が9日、東京・後楽園ホールで6回戦出場が可能なB級ライセンスのプロテストを受験し、合格した。世界的プロモーターの帝拳ジム・本田明彦会長は4月予定のプロデビュー戦へ向け今月末から米ラスベガスで約2週間のスパーリング合宿を行うと明かし、「日本ランカーの実力はある。1年以内には間違いなく日本タイトルに挑ませたい」と方針を口にした。

那須川は昨秋からボクシングの練習を開始し、11月には米ロサンゼルスで合宿を実施。本場で課題を実感して帰国後、プロデビューへ向けた練習を始めたが、本田会長は「学習能力が高い。人の3倍の早さ(での成長)を期待していたが、10倍くらい早く学習する」と評価。海外と太いパイプを持ち、日本人だけで世界王者11人を輩出した名門ジムのトップは「60年以上やっているが、あんな選手は見たことがない」と絶賛し、「とにかくパンチをもらわない。練習でもまともにもらったのを見たことがない」とディフェンスの良さを指摘した。昨年11月の米ロサンゼルス合宿でも持ち味を発揮したそうで、昨年大みそかにWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)との王座統一戦で引き分けたWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)にも打たれなかったという。

驚異の成長スピードに、本田会長は今後について「天心の成長に合わせて決めていく。本当はじっくり育てたいが、天心はそういうわけにもいかない」と話し、デビュー戦に勝てば次戦は8回戦を戦わせる考え。チーフトレーナーは元2階級制覇王者の粟生隆寛氏(38)が務めるが、将来的には米国で、ノニト・ドネア(フィリピン)ら多くの世界王者を育てたロベルト・ガルシア・トレーナー(48)に預ける構想も明かし、「凄い宝物を預かっちゃった」と苦笑いした。

▼プロテストを見守った那須川の父・弘幸氏 「天心、プロテスト合格おめでとう。プロテストを見て、相当変わっていることが分かりました。スパーリングでもやっているものが形になっている。相当、本田会長にしごかれているのが、見ていて分かりました。本田会長にはつきっきりで見てもらっていますので。ボクシングではもちろん世界王者、いやそれ以上を目指してほしい。目標は無限大だし、今までも決めたことはないので、それ以上を目指してほしい」

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