[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み
×ばつ

那須川天心のスパー相手は日本1位の南出「全て速い」セレス小林会長「センスの塊。逸材」

[ 2023年2月9日 15:24 ]

<那須川天心プロテスト>スパーリングで南出(右)を攻める那須川(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

プロボクシングへの転向を表明した"キックボクシング界の神童"那須川天心(24=帝拳)が9日、東京・後楽園ホールで6回戦出場が可能なB級ライセンスのプロテストを受験し、合格した。スパーリングでは日本スーパーバンタム級1位の南出仁(27=セレス)と3ラウンド手合わせし、スピード自慢の相手を上回るフットワークとスピードを披露。1回こそ硬さが見られたものの、ラウンドが進むごとに複数のジャブを打ち分け、ほぼパンチをもらわずにコンビネーションやカウンターを繰り出した。

3月20日に日本王座挑戦を控える南出は「ジャブも足も速い。自分もスピードには自信を持っているが、全てが速く感じた。ランク1位のプライドと意地があるし、洗礼を浴びせてやろうとしたが、ダメだった」と苦笑いした。異例の報道陣約100人が集結したプロテストを「貴重な経験」とし、「キック界の神童の那須川選手と手合わせするだけで勉強になるし、こういう舞台でやらせてもらってよかった」と感謝。那須川とはスーパーバンタム級で戦う可能性もあるが「公式の舞台でやってみたい。決まったら勝ちにいく」と意気込んだ。

南出を指導する元WBA世界スーパーフライ級王者のセレス小林こと小林昭司会長(49)は「速いし、パンチの反応が素晴らしい。キックから転向した選手はスタンスやウエートの乗せ方など(適応が)大変だが、短期間で対応してきた。センスの塊と感じた」と絶賛。日本プロボクシング協会(JPBA)の会長として「こんなスター選手がボクシングに来てくれるのはうれしい。華があり、ボクシング界を背負っていく逸材だと思う」と期待を寄せ、「世界王者と狙ってきていると思うが、チャンスは十分にある。これでプロに慣れたらもっとパフォーマンスは上がる。楽しみでしかない」と賛辞を並べ、南出に「よかったな、倒されなくて」と声をかけた。

続きを表示

この記事のフォト

格闘技の2023年2月9日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /