[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み
×ばつ

那須川天心 ボクシングで世界王者を目指す階級は?Sバンタム級なら"モンスター"尚弥と同階級に

[ 2023年2月9日 13:45 ]

<那須川天心プロテスト>スパーリングを行う那須川(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

"キックボクシング界の神童"那須川天心(24)が9日に東京・後楽園ホールで6回戦出場が可能なB級のプロテストを受験して合格した。

昨年6月の「THE MATCH」で武尊との"世紀の一戦"を制して、42戦無敗のままキックボクシングラストマッチで有終の美を飾った那須川。1月15日に自身のSNSでボクシング転向を正式表明し、2月9日にプロテスト合格。今後は、4月上旬の首都圏デビューが有力で、対戦相手は外国人選手を予定している。デビュー戦はAmazonプライムビデオにて独占配信される。

どの階級で世界王者を目指すのかに、大きな注目が集まっている。那須川自身は2021年2月に元ボクシング世界王者の具志堅用高のYoutubeチャンネルでボクシング転向してからの階級について「バンタムかスーパーバンタムかなと考えてます」と言及。具志堅はミットを持った印象から、バンタム級が適性だと明言した。

かつての世界王者たちもそれぞれの見解を示す。元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏(61)はYoutubeの「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」で「バンタム級はキツイかな。スーパーバンタムでいいよ」と断言。前WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人は「スーパーバンタムが55.3キロで、バンタムが53.5キロだからバンタムはないかなと思う。体デカいしね」と語っている。

スーパーバンタム級を主戦場とした場合には、バンタム級初の4団体統一王者となってスーパーバンタム級に転向する井上尚弥(29=大橋)との対戦の可能性が出てくる。その他にも2階級を制した元世界王者でWBA同級2位の亀田和毅(31=TMK)も同じ階級に。和毅は自身のYoutubeチャンネルで「(那須川は)スーパーバンタムもしくはバンタム。ボクシングだと減量するのかもわからん。でも若いからやっぱり身体が大きくなっていくやん」と自身と戦う可能性もあるとコメントしていた。

バンタム級は、井上尚弥が返上した4本の世界ベルトはそれぞれ王座決定戦が行われる見込み。尚弥の弟で元WBC暫定王者の拓真(27=大橋)はWBA最上位の2位(1位は空位)につけており、大橋会長は「決定戦に出られるように交渉を進めている」と明かしている。この他にも尚弥とジムメートでボクシング転向5戦目で初タイトルとなる東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した元K―1王者の武居由樹(26=大橋)も「バンタム級に下げる計画を話し合っている」と大橋会長が明かしおり、那須川がバンタム級を主戦場にすれば元K―1王者VS元RISE王者の一戦が実現する可能性がある。

"キックボクシング界の神童"の格闘技人生第2章となるボクシング世界王者への新たな挑戦にデビュー戦から大きな注目が集まる。

続きを表示

この記事のフォト

格闘技の2023年2月9日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /