低コスト&つみたてNISA対象のインデックス投信111本、これなら買っていい!
詳細はこちら
投資で抑えるべきはリスクとコストだ。インデックス投信は低コストで、わずかな金額から積み立て投資ができる。特集『どうなる景気・市場 どうする投資』(全10回)の#2では、インデックス投信の買い方を「これなら買っていいインデックス投信リスト」とともにご紹介しよう。
コストと運用スタイルの関係について、まずおさらいしておこう。ファンドの運用には、インデックス(パッシブ)とアクティブの大きく2種類がある。
インデックス運用は日経平均株価などの指数に連動するような投資成果、要は"市場平均並み"を目指す。それに対してアクティブ運用は市場平均に勝つことを狙う。
実際のところはどうなのか。アクティブとインデックスのファンドのリターン(2007〜18年)を比べてみると、国内大型株ではアクティブの58勝90敗52分、外国株では同じく12勝62敗15分という結果だった。
信託報酬が年0.6%ほどのインデックス運用に比べ、アクティブは1.6%ほどが相場とコスト高であるにもかかわらずだ。
インデックス型がまれな国内中小型株では、アクティブが指数そのものには勝つものの、全体としてアクティブはかなり分が悪い。
いい成績を上げたアクティブ型を見つけて、投資すればいいのではないか──。実は過去の実績も当てにはならない。
イボットソン・アソシエイツ・ジャパンが米国株のアクティブファンド1425の運用成績を追い掛けてみたところ、最初の10年間、インデックスに勝ったアクティブが、その後の10年間でも勝利する確率は31%にとどまった。
リターンは、ふたを開けてみるまで分からない。それに対してコストは、確実に発生する。
『これなら買っていいインデックス投信リスト111』は、つみたてNISAの対象商品として金融庁の"お墨付き"を得た、ノーロード(販売手数料がゼロ)で、かつ保有コストの低い投信からえりすぐっている。
投資対象(スタイル)ごとに、信託報酬の安い順に並んでいるので、大いに参考にしてほしい。
信託報酬の価格競争が進み、今や国内株式では年0.154%から、先進国株式なら年0.1022%から投資できる。
「ニッセイ外国株式」と「eMAXIS Slim 先進国株式」「SBI・先進国株式」が引き下げ競争を演じ、設定後間もないためリストから除いたが、「野村スリーゼロ先進国株式投信」は「信託報酬ゼロ%」(30年末までの10年間)をぶつける。
無理なく、じっくりと投資を始めたい個人にとっても、こうしたコストのバトルは大歓迎である。
記事一覧
景気・マーケットの今後を専門家が大予測&後悔しない投資法徹底指南!
2020年6月29日
#1「損失限定」をうたった大型ファンドの苦境、コロナショックで運用に白旗
2020年6月29日
#2低コスト&つみたてNISA対象のインデックス投信111本、これなら買っていい!
2020年6月29日
#3どうなる日本経済、エコノミスト10人が今後2年間の4半期成長率を徹底予測
2020年6月30日
#4低コスト商品の最優等生・米国上場ETF168本、これなら買っていい!
2020年7月1日
#5どうなる米国経済と中国経済、専門家7人が見通す今後2年間の姿とは?
2020年7月1日
#6節税効果抜群の「iDeCo」「つみたてNISA」使うにはここに注意!
2020年7月2日
#7どうなる年末の株価、「2万5000円説」「2万円割れ説」それぞれの根拠
2020年7月2日
#8どうなるドル円・ユーロ円レート、ストラテジスト7人の予測数字と根拠
2020年7月3日
#9「金」投資が人気沸騰!積立から投信、地金まで6手法とその極意
2020年7月4日
#10歴史的高値圏の金価格、マイナスから回復の原油価格は今後どうなる?
2020年7月5日
あなたにおすすめ