40〜50代の「キャリアチェンジ」実録、3人の決断に学ぶ定年後の人生

ダイヤモンド編集部 山出暁子
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コロナ不況で拡大!定年格差#4Photo:RunPhoto/gettyimages

定年後も見据え、会社で働く中高年はキャリアの分水嶺にどう向き合うべきなのか。本特集『コロナ不況で拡大!定年格差』(全5回)の#4では、「出向先でパワハラ被害にあい50代転職を決断」「40代半ばで外資系企業に転職」「同じ会社で役職定年・部下なしを選択」という40〜50代の3人の実例をつまびらかにする。

「週刊ダイヤモンド」2020年5月23日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

【ケース1】
出向先でパワハラ被害、50代転職を決断
52歳で出向、56歳で転職

大手自動車メーカーに入社後、生産管理や間接業務の効率推進、人事などを担当。海外子会社に出向した頃最もやりがいを感じていました。ルーティンワークより新しいことにチャレンジする仕事が合っているタイプだと自覚しています。

30代、40代と紆余曲折がありながらも懸命に仕事をこなし、52歳で関連会社に転籍。50代で関連会社に行くこと自体は珍しくないルートでしたが、そこで待っていたのは元社長の息子というだけで専務になっていた無能上司のひどいパワハラでした。3人の子どもの学費のこともあり、まだまだ働かなくてはならない状況で、こんな会社で長く働いていられるか! と思い切ってキャリアカウンセラーに相談。50代という年齢に不安を感じながらもキャリアチェンジを決意し、ヘッドハンターを使った転職活動を開始しました。

すると、幸運にもある部品メーカーからオファーが舞い込みました。海外志向の強い自分にとっては物足りなさもある企業でしたが、その代わりに役員の道も見込め、待遇面も申し分なかったので即決。56歳で転職しました。

ところが、焦って転職したせいもあるでしょう、入ってみるとなじむのが難しい会社でした。それもあって今年度、部長から担当部長となり、狙っていた役員の道も閉ざされることに......。

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