愛知県埋蔵文化財センター - 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団

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my weblog : 201009

9/24/2010

清洲城下町遺跡 調査速報

Filed under: - palace @ 8:57 am

*調査課の奥野です。
愛知県埋蔵文化財センターでは、助七西市場線の整備に伴い、清洲城下町遺跡の発掘調査を平成22 年5 月から8月にかけて行いました。
調査成果の概要を、以下に報告致します。
地図
さんかく調査区位置図

しかく清洲城下町遺跡の歴史
「清須城」は応永12(1405) 年頃、尾張の守護である斯波氏によって築かれました。
歴代の城主には、弘治元(1555) 年に入城した織田信長や、豊臣秀次・福島正則などがいます。
天正14(1586) 年に、城下町は天正大地震により被災し、壊滅的な打撃を受けました。当時城主であった織田信雄(のぶかつ)は城下町の大改修を行い、天守閣や堀を備えた「清須城」を完成させました。
慶長18(1613) 年には、名古屋城が完成したことで清須城は廃城となります。その後、清須には美濃街道の宿場町として清須宿が設置され、尾張三宿として栄えました。
(注記) 本HP のこちらのページでも、清須城下町遺跡についての解説があります。
[[ 信長が夢見た城下町 ]]

しかく本年度の調査からわかったこと
今年度に発掘調査を行ったのは、名鉄新清洲駅の北東約500m、五条川右岸に位置する面積約800 ㎡の調査区(10A・B 区) です。過去の調査で、周辺から城下町期の武家屋敷や町家の跡が見つかっている地区にあたります。
以下に今回の調査成果の概要を述べます。
調査
さんかく発掘調査風景

( 城下町期頃)
明確な建物跡は少なく、天正地震によって出来たと思われる噴砂痕や、河川の氾濫によって運ばれてきたと思われる堆積物が確認できました。
城下町期頃の調査区付近は、五条川から氾濫した水に襲われる不安定な場所であったと考えられます。

( 宿場町期〜現在)
宿場町期頃になると、調査区付近は比較的安定した場所になったようです。幾度かにわたって整地が行われた痕跡が確認できました。
街道に面した調査区西側のA 区を中心に、数多くの遺構や遺物が見つかりました。中でも注目すべきは、近世の大型建物跡です。
建物跡
さんかく大型建物跡(赤破線が礎石が出た柱穴)

この建物の柱坑は一辺が約150cm ある四角形であり、中に大小の石を配置して、柱をおく礎石にしています。
建物跡
さんかく石を配置した礎石

そのほかにも、建物の礎石や井戸( 写真4)、陶器や土器をまとめて捨てた穴など、多くの生活の跡が見つかりました。近世から現代にかけて何度も建物の立て替えを行い、たくさんの人がこの場所で生活をしていたと思われます。
井戸
さんかく井戸( 宿場町期)

茶碗
さんかく天目茶碗( 城下町期)

今回の調査によって、清須城の城下町に住む人々が自然の脅威と戦いつつも、この土地を改良し、町として発展させていったたくましい姿が明らかとなりました。


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9/7/2010

中山砦跡(新城市)遺跡説明会のおしらせ

Filed under: - palace @ 9:57 am

時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
愛知県埋蔵文化財センターは平成22 年6 月より新城市乗本地区の『中山砦跡』の発掘調査を行ってまいりました。今回の発掘調査により中山砦跡の詳細が明らかになりました。また、長篠合戦の際に用いられたと考えられる鉄製の矢じりも出土しました。
つきましては、これらの発掘調査の成果を見て頂きたく、説明会を下記のように開催いたしますので、皆様お誘い合わせのうえ、是非お越し下さい。

長篠城
さんかく中山砦跡から長篠城跡を眺める

矢ジリ
さんかく鉄製矢じりの出土状況

土塁
さんかく土塁と堀切

日 時 平成22年9月12日(日)午前11時〜 雨天中止(小雨決行)
場 所 新城市乗本 中山砦跡発掘調査現場
主 催 (公益)愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター 電話0567-67-4163
交通手段 JR 飯田線「鳥居駅」より 東へ徒歩約10分
その他 *見学コースは安全に注意が必要なため、しっかりした履物にて、ご来場下さい。調査区内では、ヘルメットを着用して頂きます。数に限りがありますので、通学用ヘルメットなどを持参して頂ければ幸いです。
問い合わせ先 愛知県埋蔵文化財センター新城詰所 TEL:0536-23-5840 担当者:松田・蔭山
株式会社島田組 TEL:0536-23-5841 (090-9996-5962) 担当者:中川

地図


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9/6/2010

五反田遺跡(安城市) 地元説明会のお知らせ

Filed under: - palace @ 1:05 pm

日頃は、埋蔵文化財の調査・研究につきまして、ご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。この度、安城市小川町で発掘調査中の五反田遺跡の地元説明会を、下記の通り実施する事になりましたのでご案内申し上げます。
五反田遺跡は弥生時代〜中世の集落遺跡で、当該期の遺構群が確認されています。石製勾玉や小玉などの特殊な出土品も確認されており注目され ます。

全景

日 時 平成22年9月12日(日)午前10時〜 雨天中止(小雨決行)
場 所 安城市小川町 五反田遺跡調査区
内 容 調査成果の説明、出土品の展示
主 催 (公益)愛知県教育*スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター 電話0567-67-4163
交通手段 駐車スペースがありませんので、公共交通機関をご利用下さい。
名鉄西尾線 桜井下車 徒歩15 分
その他 参加は無料です。足元が悪いので動きやすい服装や履物でご参加下さい。
問い合わせ先 安城詰所 安城市小川町向田 電話 0566-99-6580

地図


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9/1/2010

埋蔵文化財講演会

Filed under: - palace @ 9:57 am


平成22年度 埋蔵文化財展
1000年前のハローワーク
見て触れて、親子で楽しい愛知の考古学
Job Guidance of Ancient Times for Families

埋蔵文化財講演会

開催日時:9月11日[土] 午後1時30分~3時

演題「古代宮都の職人模様」
講師:山中章氏 (三重大学教授)

たくさんの方の参加をお待ちしています。

[交通]
くろまるリニモ(東部丘陵線):「陶磁資料館南」駅から北方向へ徒歩600m
くろまる名鉄バス(土・日・休日のみ運行):名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅から「愛・地球博記念公園駅」行き「陶磁資料館」下車
くろまる自家用車(駐車場無料・250台収容):東名高速道路「日進JCT.」経由、名古屋瀬戸道路「長久手I.C.」から瀬戸方面に約5km/東名高速道路・東名阪道「名古屋I.C.」から瀬戸・豊田・足助方面に約10km/東海環状自動車道「せと赤津I.C.」から長久手方面に約7km
くろまるタクシー:地下鉄東山線・リニモ「藤が丘」駅から約10km/名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅から約7km


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