孫石遺跡(まごいしいせき)は、豊田市下山田代町内の遺跡です。
孫石遺跡 13B 区の調査
13B 区は西方向に伸びる谷地形の緩斜面にあります。遺跡は中間堆積物をはさんで1面(平安時代?)と2面(縄文時代?)の遺構面があり、現在は1面の調査しています。まだ、調査を始めたばかりですが、多くの遺構が密集していることが分かってきました。出土遺物も多く,すでに灰釉陶器片が数百点出土しました。
▲さんかく 13B 区西部での遺構検出状況
(地表がまだらに見えるのは遺構が多いことを示します。)
▲さんかく竪穴(たてあな)状遺構027SI 検出状況
(斜面の地山を削り込み平坦面を造り出そうとしたものと思われます。)
▲さんかく池状遺構? 044SG 検出状況(黒色粘土の広がり)
栗狭間遺跡(くりはざまいせき)は、豊田市下山田代町内の遺跡です。
栗狭間遺跡 13A 区の調査
先月に引き続き、現在もA 区の調査を行っています。
古い川の跡は、調査区の東側の壁際付近を少し蛇行しながら流れていたことが確認でき、深いところでは地表から1.8m ほど掘削しました。
川の中から新たに見つかった加工木片には、両先端が鋭く尖った棒状のものや穴の開けられた小型の板、切り欠きのある薄い板材などがあり、鎌倉時代の陶器(山茶碗・小皿)も出土しています。
▲さんかく裏側には文字がみえます(まだ判読できませんが...)
さらにその下の古い堆積層からは、平安時代の灰釉陶器(碗・稜碗)が見つかり、このうちのひとつには裏側に墨で文字が書かれていました。
川岸に近い部分ではさらに古い時期、縄文土器がややまとまって見つかることがあります。
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