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遠く離れた高齢の親をどうケアしていくか?高齢者ケアモデルの多元化に期待

人民網日本語版 2017年09月27日08:48

先ごろ、「私が一番困るのは、あなたの父親が急に倒れてしまっても、あなたが傍にいないこと」という「空の巣老人(子どもが巣立った後に残された高齢者)」についての報道が多くの人の涙を誘った。誰もが同じように、空の巣老人たちの無力さを感じており、自分の子供に迷惑をかけたくないという親の思いも理解できる。こうした報道をうけ、どうすれば高齢者が安心して老後を送ることができるかという問題が、再び人々の注目を集めている。

苦労して自分を生み育ててくれた父母の死を悼み、その恩に報いることができなかったことを嘆くという意味の「哀哀たる父母、我を生みて劬労(くろう)す」という言葉があるように、子として親孝行をするのは当然のことだが、現代社会では親のそばにいて親孝行をすることがますます難しくなっているようだ。中国の社会学者の費孝通氏はかつてアメリカの「リレーパターン」と比べると、中国の親孝行は「還元パターン」だと述べている。つまり、親は子を育て、老後は子が親の面倒を見るという「老後のための子育て」ということになる。しかし、今日の中国では都市化が進むにつれ、親と子が別々に暮らすことが常態となりつつある。親の住まいとは別の都市で働く子にとって、親の面倒を見るのはなかなか難しい。さらには「父母居らばこれを敬し、父母を養えばその心に叶い、父母病めばこれを憂う」と人の孝道を説いた「孝経・紀孝行」に書かれているように、となるとなおさらだ。どうやって遠く離れて暮らす親に幸せな老後を送ってもらうかということが、社会的な課題の一つとなっている。

実際のところ、情報化社会に暮らす私たちは、視野をもっと広げ、高齢者ケアというこの命題をより多元的な高齢者ケアモデルに組み込んで考えることができるはずだ。例えば、他人や技術、制度の力を借りる形での高齢者ケアが例として挙げられる。また現在、多くの地域で、住まいをベースにコミュニティーが受け入れを行い、関係当局がそれを補う形の高齢者ケアサービスモデルを積極的に打ち出している。これが実現すれば、子がそばにいなくても、高齢者は今の住まいで生活を続け、何か困ったことがあれば、コミュニティーや関係当局に助けを求めることができるようになる。

現在の中国における高齢者ケアモデルは費孝通氏が述べた「還元パターン」から「多元パターン」へとすでに変貌しつつあり、家庭とコミュニティーによる高齢者ケアを組み合わせ、関係当局による補助に特に力を入れている。「新築の住宅団地には高齢者ケアサービス施設を整備しなければならない」という規定のもと、一部の地域では補助金政策を調整して補助金の効果をさらに追求している。また増加しつつある「寝たきり高齢者」や高齢者が病気にかかりやすくなるケースに対応するため、「医療とケアの統合」というモデルを打ち出している関係当局もある。老後の受け入れ先から病気の治療まで、ケアから心の安らぎまで、高齢者ケアモデルはますます健全に、高齢者の老後の暮らしの質をさらにしっかり保障しようとしている。

全世界を取り巻くスマート化ブームは高齢者ケアモデルにおいても活用することが可能だ。一部の地域が打ち出した仮想老人ホームがその例だ。仮想老人ホームは「壁のない老人ホーム」とも呼ばれ、スマート化と情報化を利用して、政府主導の下、企業が運営していく。具体的には、インターネットによって大きな仮想コミュニティーを構築し、スマートホーム・高齢者ケア情報化プラットフォームでサービスメカニズムを確立させ、より多くの高齢者ケアの情報をまとめて提供し、高齢者は家を出なくても、便利で的確なサービスを受けられる。こうした「インターネット+」から派生した高齢者ケアモデルの改革により、高齢者は落ち着いた生活を送ることができ、子供たちも安心できる。

「高齢者にとっての春を作りあげる」ことは社会全体の責任だ。老年期は人生にとって重要な時期であり、同時にこれまで通りやることがあり、進歩もあり、楽しみもある段階でなければならない。高齢者ケアモデルの多元化、社会保障の全面化に伴い、私たちは将来的にさらに多くの可能性があると信じ、「高齢者にとっての春」を現実のものとしていかねばならない。(編集HQ)

「人民網日本語版」2017年9月27日

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