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May 2008

May 28, 2008

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TBSラジオ「ストリーム」で豊崎由美さんがおすすめされていた本。(こちら((http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2008/04/417_47a1.html))で放送内容が聴けます。)

30代に入り、人生に迷いを感じている親友3人(ダニエール・マリーナ・ジュリアス)が主人公です。自称・革命児のシーリー、上京してきたひきこもり大学生のブーティーの登場でそれぞれの生活がじわじわと変化していき、ある日大きな転換を迎えます。約500ページの物語ですが、緻密な心理描写と展開の上手さのため、長さを感じさせません。どうしてここまで人の気持ちのあやが分かるのか?と作者の洞察力に恐れ入ってしまいました。
一番共感出来たのが才女・ダニエールでもなく、美女・マリーナでもなく元ヒッキー・ブーティーだったのはいかがなものか。

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すごーく綺麗な旅行雑誌『TRANSIT』創刊号。写真がどのページを開いても魅力的なのです。表紙は福建省の客家(はっか)土楼。ドーナツ型の面白い住居です。NASAが軍事基地と間違えたとか...。ガイドブックには載っていないレア情報が盛りだくさん。
洞窟の中の村・美人谷・アート・食、等等。
残念ながらパンダ要素は少ないです。

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雑記
社内コンテスト用に描いた浅田真央2点です。
[画像:浅田真央]

[画像:浅田真央 エアロ スケート 犬]

上が最初に描いたもの。あまり納得がいかなかったためもう一回下の方を描きました。が、顔は上の方が良かった気がします。そのうちまた違うタッチで挑戦したいです。

画像検索していて、浅田真央は弥勒菩薩とバカ殿に似ている事を知りました。あの妙に親近感を抱かせる笑顔の秘密はここにあったようです。

社内コンテストはこちらで開催中(http://www.caricature-japan.com/cgi-bin/s_vote/s_vote.cgi)です。お題は『美人しろまるしろまる』。

平安時代は吊り目鉤鼻の女性が美人だったそうですけれど、今から更に1000年後は美人の基準なんて全く違うんだろうなぁと思います。その時代の人が叶姉妹の写真を見てどんな感想を抱くのか、とっても興味があります。

May 03, 2008

ヘンリー・ダーガーのドキュメンタリー映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』を見てきました。
以下、公式サイトからの引用。

ヘンリ−・ダ−ガ−(1892-1973)
親類も友人もなく、雑役夫として働いた病院と教会のミサを行き来するだけの貧しい生活を送った孤高のアウトサイダ−・ア−ティスト。身寄りもないまま1973年にシカゴでひっそりと息を引き取った後、40年間を孤独に暮らしたアパ−トの部屋から「非現実の王国で」と題した15,000ペ−ジを超える小説の原稿と数百枚の挿絵が発見された。孤独の中にたてこもり、妄想を綴り、生涯をかけて描いた作品は、死後、急速に評価を得て、今、もっとも注目を浴びる話題のア−ティストでありながら、その生涯はベ−ルに包まれている。

下は予告編です。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/y_cIjMLCAuU]

2005年の「生の芸術 アール・ブリュット展」で彼の作品を見て興味を持っていた事もあり、わくわくしながら渋谷ライズエックスへ。

初めて行きましたが、不思議な映画館でした。チケットを建物の反対側までぐるっと回って買いに行かねばならず、客席は1階と2階に分かれていて合わせても40席くらい。狭いです。チケットをもぎるお兄さんが「トイレはスクリーンの後ろにありまーす」と連呼している通り、スクリーン下の黒いカーテンをくぐるとすぐトイレがありました。衝撃でした。

映画はトイレほど衝撃的ではなく、全編通して淡々と進んでいきました。彼の自伝と小説からの引用・彼を知る人物へのインタビュー・ナレーション・挿絵のアニメーションが変わりばんこに流れるのですが、ナレーションと引用の区別が分かり辛い場面もあって少々混乱しました(意図的なのかもしれません)。ひたすら自分の世界に閉じこもって自分だけの物語を作り続けた人生、その孤独と幸福を想像すると圧倒されます。

しかしそんなダーガーも大家さんや近所の人たちとほんのわずか交流があったそうです(天気の話しかしなかったみたいですが...)。インタビューに答える彼らの口調は優しく、少し救われた気持ちになりました。

アニメーションは予想外に可愛らしかったです。窓際で涙を流す少女が印象的。

上映(渋谷は)6月20日まで。

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