高校二年生の頃、私は自分にとって耳にする全ての音楽が新しいものだった。 FMから聴こえてきたもの、レコード店で見つけたものは勿論、何よりも級友が聴かせてくれたり貸してくれたものを、朝から晩まで聴いていた。 ギターを弾き始めたり宅録をし始めて間もなかった私は、The Beatlesや Led Zeppelinなどのブリティッシュ古典ロックと、Bob Marleyなどのルーツレゲエ、James BrownやPrinceなどの黒人音楽、あるいはMr.BigやExtreamなどハードロックも夢中で聴いた。 友人の影響でボアダムスや非常階段、人間椅子なんかも脈略なく聴いていた。 モリシタ君という同級生は、The Stone RosesやSuedeなど1990年代ブリティッシュ・インディー・ギターバンドが好きだった。彼はある日私にOasisの『supersonic』という曲を聴かせてくれた。 その時は