2023年02月13日
「僕やで」「知ってたよ」の恐怖
帰ったら息子がリビングで寝ている。
ホットカーペットの上で、ストーブの前で。
暖かさの独占禁止法違反。
違反行為を排除せねばならん。
ぎゅーと押して息子とストーブの真ん中に座った。
コーヒーを淹れ、
好きな相棒の録画を見る。
と足がもぞもぞする。
寝ているはずの息子が私の足を撫でているやないか。
シニカル路線からいつマザコンに鞍替えしたのか。
私は全身の毛が逆立った。
「おいおい!起きろ!」
「おはよう」と言いながらまだ撫でている。
「おはようやない。そんなに母の足が愛おしいのか」
ぎゃ〜〜〜〜〜〜っ。
彼の細い目が3倍ぐらいのマックスの大きさになった。
「...猫やと思ってたわ。気持ち悪。てかなんでこんな狭いとこ入ってきて座ってるん!」
まるで私が息子ラブで引っ付いたのが原因とでもいいたげな苦しい犯人の言い訳。
私に罪を擦り付けようとしている!
その後も少し離れた猫が見守る中、
ディベートは続いたがどっちもその場から動かん。
寒いが気持ち悪いを凌駕する。
その昔、息子は小学校5年生だった。
なんでか忘れたが、
隣に寝ていた夫からパジャマの下半身をまさぐられる事件が起こった。
「僕やで」
多分夫は私(母親)と間違えたんやろ、
そう思ってドキドキしながらいうた。
「知ってたよ」
という夫の返答に、ほんまに震え上がったと次の朝いうてた。
夫は「恥ずかしてとっさにそういうてもた」らしいけど。
(夢の中で誰をまさぐっていたのかは謎)
この事件をはがきに書いて和歌山放送に送ったら
面白いということで番組記念品をもろた。
息子の恐怖を犠牲にして私だけが得をしたちゅう話。
(今も我が家のギャグになっとります)
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Posted by こば at
19:48
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