2019年 12月 24日
銅版画のメティエ 日本における銅版画の「メティエ」
1960年以降の日本現代銅版画表現のひろがりからの考察
大矢雅章(著)
判型:A5判上製
頁数:312頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0454-2 C0070
装幀:装幀者名 宗利淳一
12月25日発売!
2019年 12月 20日
ラマンタンの入江 ラマンタンの入江
《批評の小径》
エドゥアール・グリッサン(著)
立花英裕・工藤晋・廣田郷士(訳)
判型:46判上製
定価:2800円+税
頁数:273頁
ISBN:978-4-8010-0463-4 C0098
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!
立ち上がれ、世界とともに思考せよ!
カリブ海を代表する作家が生まれ育ち、少年時代の記憶を留めるラマンタンの入江。そのさざ波から銀河へと想像力を共鳴させながら、支配と困難に満ちた〈世界〉を思考する、〈ゆらぎ〉をめぐる詩的評論。
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2019年 12月 18日
ジャパノイズ ジャパノイズ
サーキュレーション終端の音楽
デヴィッド・ノヴァック(著)
若尾裕・落晃子(訳)
判型:A5判上製
頁数:328頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0415-3 C0073
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!
2019年 12月 17日
カドミウム・イエローの窓 カドミウム・イエローの窓
あるいは絵画の下層
叢書《言語の政治》22
ユベール・ダミッシュ(著)
岡本源太+桑田光平+坂口周輔+陶山大一郎+松浦寿夫+横山由季子(訳)
判型:A5判上製
頁数:341頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0445-0 C0070
装幀:中山銀士
12月下旬発売!
モンドリアンの作品を前にして、われわれは夢想に、また純粋な鑑賞にさえ、身を委ねることはできない。しかし、それは、サルトルがわれわれに認可してくれる感覚的な快楽に加えて、意識の何らかのより内密な働き、定義上割り与えるべき用語のない働きがここで作動し始めるからである。それは、想像の対象を構成することで力尽きてしまうような想像作用とはまったく逆の作用である。知覚がそれに差し出される見るべきものを超え出て、その意味へと向かっていくことが可能であると考えるたびごとに、知覚は最初の経験に、つまり、この白を背景として、またこの黒を図として構成することに躊躇するように知覚を導く経験に、ただちに連れ戻されてしまうことになる。
タブローは世界とは違って無言ではない。それは何かを語ろうとする。(本文より)
2019年 12月 17日
コレットの地中海レシピ コレットの地中海レシピ
シドニー=ガブリエル・コレット (著)
村上葉(編訳)
判型:四六判上製
頁数:154頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0416-0 C0098
装幀:滝澤和子
12月中旬発売!
この人は一昔前の超人気作家、別荘くらい持ったっていいではないか。それがプロヴァンスの家で、幸福の思い出がいっぱい詰まっている。恋の話なんて3行で済んでしまうが料理は一生ものだ。ここにある子羊(アニヨー)を11時間かけて煮込む一品、すぐにも試してみたい。
池澤夏樹
2019年 12月 13日
クローデル小喜劇集 クローデル小喜劇集
ポール・クローデル(著)
ティエリ・マレ(編)
石井咲+岡村正太郎+永田翔希+中山慎太郎+前山悠+宮脇永吏+八木雅子(訳)
判型:A5判上製
頁数:289頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0466-5 C0074
装幀:西山孝司
12月下旬発売!
2019年 12月 12日
モンタージュ 書影 モンタージュ小説論
文学的モンタージュの機能と様態
《記号学的実践叢書》
小柏裕俊(著)
判型:A5判上製
頁数:244頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-00460-3 C0098
装幀:中山銀士
12月下旬頃発売!
ある小説を前にすると、読んでいるというよりも組み立てているという感覚をもつ。例えば、二つのストーリーラインのこちらからあちらへ、あちらからこちらへと往復しながら展開する小説がそうである。数多くの人物がさまざまな場所で行動を起こし、それらをつなぎ合わせなければ、全体像を捉えられない小説がそうである。時間の順序や隔たりを無化するかのように、記憶の断片が次から次へと現れる小説がそうである。あちこちにはめ込まれた引用の出典をたどり直しながら読む小説がそうである。辞書の体裁を借りた小説、脚注の中で新たな物語が始まってしまう小説などもそうである。(...)このような「組み立て」が求められる小説を、モンタージュ小説と呼びたい。(本文より)
「意識の流れ」「コラージュ」「ポリフォニー」など、読書行為が「組み立て」となる小説が数多く生み出されてきた。
本書はこうした小説を「モンタージュ」という概念から捉え直し、制作手法からばかりではなく、「縞模様」と「紐づけ」をキーワードに作品受容の観点から制作/読解の手法を実践的に検討することで、分析装置としての「モンタージュ」を鮮やかに提示する。
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2019年 12月 10日
感傷的な小説 書影 ある感傷的な小説
《フィクションの楽しみ》
アラン・ロブ=グリエ(著)
的場寿光(訳)
判型:四六判上製
頁数:226頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0459-7 C0098
装幀:宗利淳一
12月下旬頃発売!
2019年 12月 6日
気まぐれニンフ_書影 気まぐれニンフ
《フィクションのエル・ドラード》
ギジェルモ・カブレラ・インファンテ(著)
山辺弦(訳)
判型:四六判上製
頁数:353頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0271-5 C0397
装幀:宗利淳一
12月下旬頃発売!
ユーモア、言葉遊び、映画、そしておそらくは一度も存在しなかった街への絶え間ないノスタルジーこそ、この作家の本質である。マリオ・バルガス・ジョサ
言葉と記憶の迷路
《もう40年以上も前のことなのに、いまだに彼女の姿をまさにいま見ているかのように思い出せる。その時以来、わたしはただの一日も彼女を思い出さない日はなかった。》
魅力あふれる16歳の少女エステラとの運命的な出会いから愛の逃避行におよぶ主人公。ハバナの街を巡るひと夏のアヴァンチュールの終着点とは? 永遠なる《ニンフ》との思い出を言葉遊びに溢れた軽妙洒脱な会話で描き出す、言葉の曲芸師カブレラ・インファンテの快作。
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