2010年 12月 21日
sima谷口亜沙子著
2010年 12月 21日
2010年 12月 21日
......小島は決して「物語られた物語」を褒め称えているのではない。
語られたものについて語りながら、むしろ語る行為をそこに発見しつづけるのだ。
そのためには語り続けなければならず、語りを凍結してはならなかった。
——宇野邦一
*
近代化の途にある《日本》の謎を、来日外国人の視点から
問い直そうとする著者の試みは、ついに、
巨人・トルストイとの格闘にいたる......。
《批評》にして《精神史》である畢生の試みもいよいよ佳境へ。
2010年 12月 11日
*おかげさまで定員に達したとのことです。
ご予約いただいたみなさん、誠にありがとうございました。
先日このブログでも おしらせ した書店イベント、
読んでいいとも!ガイブンの輪 歳末特別編 at 百年2010
×ばつ個性派ガイブン出版社
小さな巨人と呼んでくれ!(群像社・水声社・未知谷)
は、おかげさまで残席わずかだそうです。
(会場の百年さんの つぶやき もご参照ください)
参加を迷ってらっしゃるかたはいまが最後のチャンス。
ご予約の手続きをおいそぎください。
当日は年の瀬の年の瀬ですが、いろんなかたと
お目にかかれるのを楽しみにしております。
—
◎にじゅうまる 12月26日(日) 12:00〜13:30 (開場11:30)
◎にじゅうまる チケット 500円
◎にじゅうまる 予約開始日 12月4日(土)11:00 より受付
ご予約は百年まで! 店頭・電話・メールにて
OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年
180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10村田ビル2F
tel/fax 0422-27-6885
http://www.100hyakunen.com
mail@100hyakunen.com
2010年 12月 10日
balzac_kagaku_coverバルザック芸術/狂気小説選集4
【科学と狂気】篇
2010年 12月 10日
先月刊行された『グラン=ギニョル傑作選——ベル・エポックの恐怖演劇』が、
『週刊文春』12月16日号の鹿島茂さんの「私の読書日記」で紹介されました。
どうもありがとうございます!
「ハマー・プロのドラキュラ映画、AIPの恐怖映画に始まる
スプラッター・ムービーの源流はここにあったのかと納得させられる1冊である」
grandguignol_cover-2真野倫平編・訳
2010年 12月 3日
年末も年末ですが、12月26日(日)のお昼に、
都内吉祥寺でイベントが開催されます。
ガイブンに関心のあるかたもないかたも、
ふるって足をお運びください!
—–
読んでいいとも!ガイブンの輪 歳末特別編 at 百年2010
×ばつ個性派ガイブン出版社
小さな巨人と呼んでくれ!(群像社・水声社・未知谷)
「読んでいいとも!ガイブンの輪」(通称「よんとも」)は
書評家の 豊崎由美さん が「笑っていいとも」の
「テレフォンショッキング」方式でゲストをお招きし、
素敵な本屋さんを転々として海外文学について語り合う
流浪の番組、ではなくトークショーです。
これまで、野崎歓さん→川上弘美さん→岸本佐知子さん→榎本俊二さん→
本谷有希子さん→〔特別編・柴田元幸さん+若島正さん〕→宮沢章夫さん→
前田司郎さん→〔大森望さん+岸本佐知子さん〕→石川直樹さん→
鴻巣友季子さん、と海外文学好きのお友達を紹介していただきました。
今回は歳末特別編として、個性的な出版活動を続けている
ガイブン出版社の編集者をお招きいたします!!
海外旅行も洋画も各国料理も好きなのに、
海外文学(ガイブン)はなかなか著者名が覚えられないし、
登場する人物名も土地名もなじみがないから
ついつい敬遠してしまうというアナタ!
読んでみたいと思ってはいるけれど、
次々出る新刊を前にどれを選んだらいいか
途方にくれてしまうというアナタ!
あるいは、海外小説について
さらにディープに知りたいというアナタ!
とびきりのガイブン"目利キスト"である豊崎さんとゲストが、
「これはおもしろい!」「いまが旬!」「読んで損しない!」
という新刊をおススメし、魅惑の翻訳小説ワールドへと
みなさんをご案内いたします。
◎にじゅうまる 12月26日(日) 12:00〜13:30 (開場11:30)
◎にじゅうまる チケット 500円
◎にじゅうまる 予約開始日 12月4日(土)11:00 より受付
ご予約は百年まで! 店頭・電話・メールにて
OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年
180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10村田ビル2F
tel/fax 0422-27-6885
http://www.100hyakunen.com
mail@100hyakunen.com
《プロフィール》
◎にじゅうまる 豊崎由美(とよざき・ゆみ)
ライター、書評家。「GINZA」「本の雑誌」「TVBros.」「文藝」などで
書評を多数連載。主な著書に『そんなに読んで、どうするの?』(アスペクト)、
『正直書評。』(学習研究社)『勝てる読書』(河出書房新社)などがある。
最新刊は岡野宏文氏との共著『読まずに小説書けますか』(メディアファクトリー)。
**
◎にじゅうまる 群像社(ぐんぞうしゃ)
1980年設立。季刊『ソヴェート文学』の発行元として76号から101号までを刊行。
「現代のロシア文学」シリーズで当時ほとんど紹介されることのなかった
現代ソ連文学を日本に紹介、その後「群像社ライブラリー」
「ロシア名作ライブラリー」を中心に新旧のロシア文学からロシア文化をめぐる
書籍へとジャンルをひろげ、刊行点数は今年で120点になる。
島田進矢(しまだ・しんや)
1988年、群像社に入社。ソ連を代表するSF作家ストルガツキイの
シリーズやブロツキイ『私人』などを手がけ、まだ無名だった
ペレーヴィンを日本で初めて紹介。前社長の死去により2010年からは
代表取締役となり、以後は一人で経営。
訳書にブシュネル『モスクワ・グラフィティ』(群像社)がある。
**
◎にじゅうまる 水声社(すいせいしゃ)
1981年、鈴木宏が「書肆風の薔薇」として創業。1986年に白馬書房と業務提携、
1991年に「水声社」と社名を変え、現在にいたる。《アンデスの風叢書》
《言語の政治叢書》《シュルレアリスムの25時》《小島信夫批評集成》などの
シリーズのほか、G・ペレックや荒川修作など、洋の東西を問わず、
奇想あふれる作家・作品を紹介しつづけている。
下平尾 直(しもひらお・なおし)
1968年、大阪生まれ。水声社チーフディレクター。
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学。企画編集した書籍に
E・ブロッホ『ナチズム』、都甲幸治『偽アメリカ文学の誕生』、
黒木夏美『バナナの皮はなぜすべるのか?』など。
**
◎にじゅうまる 未知谷(みちたに)
1990年12月、飯島が創業。ほぼ1年一人出版社として活動、
2年目に営業と経理担当に一人参加、その後一人増え二人増えして
20人位入れ替わりましたか、現在は五人で20年目を迎えました。
総刊行点数426。文学・思想・芸術と判断できる範囲ですが、
後発の出版社として大手が手を出さない企画を中心に考えています。
いきおい中心よりは周縁といったことになります。
良くいえば次なる中心の提示とも、しかし実態は落ち穂拾いでしょう。
飯島徹(いいじま・てつ)
1950年、東京生まれ。都内某大学中退。以前はモラトリアムとか
言っていましたが、今で言えばフリーターとして30歳近く迄、
業界周辺をふらふらしていました。知己のあった清水康夫氏に拾われ青土社に勤務。
『現代思想』『ユリイカ』の編集を経て、書籍編集部に9年近く在籍。
企画が悉く却下されるようになり、40歳で独立、いまだきわまるをしらず、
これから極めましょうと、未知谷を創業。そんなわけで、
前職で知己を得た著者を一切引きずらず、天涯孤独な出発でした。
2010年 12月 3日
8月下旬に刊行した『ミノタウロスの誘惑』は好評で、
実際に読んだ人からの反応も、「訳文がよく工夫されていて読みやすく、
イメージがふくらむ」といった声が多く寄せられています。
そして、少し報告が遅くなりましたが、二つの女性誌に好意的な書評が
本の写真つきで掲載されました。
『フィガロ・ジャポン』12月号では、
「自由を求め続けて生涯を過ごしたアナイス・ニンが、
旅と音楽と人生を重ね、半世紀前に著した情熱の書」
と取り上げられ、『Spur』12月号では、
「いち早く女性の性をテーマにした小説を書き、
多くの文学者とも浮名を流した著者の、1961年の作品が邦訳。
メキシコのリゾート地を訪れたジャズ・ピアニストのリリアンが、
南国の風に吹かれ、現地の人々と交流するうち、
他者とも自己ともより深く対話してゆく。決して古びていない、
言葉のきらめきが味わえる」
と紹介されました。また、『本の雑誌』12月号で、山崎まどかさんが、
「リリアンが音楽を奏でるシーンはほとんどないが、
その描写の全てが音楽的であり、その旋律に酔う」
と評しています。さらには、「日本ヘンリー・ミラー協会」の
ニューズレターにも佐竹由帆さんによる書評が掲載されていますので、
ここに一部紹介しておきます。
「......ニンの小説は読みやすいものではないと言われることが多いようだが、
本作の大野氏の訳はとても読みやすかった。比喩の多い
詩的な美しさを湛えたニンの文章を美しくかつ読みやすく訳すのは
労力のいる仕事だっただろうと推察するが、
訳文は苦労を感じさせない見事な仕上がりである。......」
◆だいやまーく
minotauros_cover-e381aee382b3e38394e383bc ●くろまる円熟味を増したニンの名篇——本邦初訳。
2010年 12月 1日
『私の作家遍歴』がすごいのは、
「読む」と「書く」と「考える」が完全に一体化しているところだ。
誰でも経験しているはずだが、
小説にかぎらずすべての本は読み終わったあとよりも
読んでいる最中の方がおもしろい。
——保坂和志
*
ラフカディオ・ハーンが東洋の女性に見出した謎。
その謎は《日本という国》の謎へと展開し、
そして作家は世界文学の遍歴という迷宮に身を投じる......。
出色の長篇評論の開始を告げる『黄金の女達』、ついに復刊。
—
A5判上製422頁/定価6000円+税
ISBN978-4-89176-814-0 C0395 12月1日頃発売!
解説=保坂和志
月報=鶴見俊輔、青木健、井上謙治、三浦清宏、坂内正、太田鈴子
*11月23日付『読売新聞』文化欄に本集成の詳細が掲載されました。
尾崎真理子さん、ありがとうございました。全文はこちら(→*)
*全巻ご購読者特典として、
もれなく非売品の『小島信夫読本』をプレゼント。
くわしくは内容見本をご覧ください。
(締切=2010年12月末日)
*内容見本は全国の書店で配布中です。直接お申し込みいただくには、
小社営業部へお願いいたします。郵便切手80円分を同封のうえ、
〒112-0002 文京区小石川2-10-1-202 水声社営業部・内容見本係 まで。