2010年 10月 22日
matakimi_cover9アンドレ・ゴルツ/杉村裕史 訳
2010年 10月 19日
『漱石を読む』に攫われて、私はなんだかいい気分です。
なんなら元気になったと言ってもいいくらい。ほんとうに楽しかった。
——千野帽子
*
kojimanobuo_8_cover30年におよぶ小島信夫の
文学/芸術評論を全8巻に集成する、
水声社ならではの画期的な試み、
『小島信夫批評集成』が、
ついに今月末から刊行開始です。
記念すべき第1回配本は、
長らく復刊が待望されてきた
『漱石を読む』(1993年)です。
『明暗』のいいしれぬエロスとは?
漱石作品が先取りしている日本文学の未来を予見し、
さまざまな先行研究や同時代批評を吸収しながら、
ついには徳田秋声と一体化する(!)、晩年の代表作。
2,000枚近くに及ぶ長篇のため、第1回配本ながら
かなり重厚な1冊となってしまいましたが、
少部数の製作となっておりますので、
ぜひこの機会にお求めください。(編集部 Na)
小島信夫さんのご命日10月26日に書店搬入、
以降、全国の書店で発売予定です。
『漱石を読む 小島信夫批評集成 第8巻』
A5判上製688頁/定価8000円+税
ISBN978-4-89176-818-8 C0395
*全巻ご購読者特典として、
もれなく非売品の『小島信夫読本』をプレゼント。
くわしくは内容見本をご覧ください。
*内容見本は全国の書店で配布中です。
直接お申し込みいただくには、小社営業部へお願いいたします。
郵便切手80円分を同封のうえ、
〒112-0002 文京区小石川2-10-1-202
水声社営業部・内容見本係 まで。
2010年 10月 18日
jinsei_coverジョルジュ・ペレック/酒詰治男訳
2010年 10月 15日
e38390e383abe382b6e38383e382afefbc93e69bb8e5bdb1026バルザック芸術/狂気小説選集3
【文学と狂気】篇
2010年 10月 9日
君はもうすぐ82歳になる。身長は6センチも縮み、
体重は45キロしかない。それでも変わらず美しく、優雅で、
いとおしい。僕たちは一緒に暮らし始めて58年になる、
しかし今ほど君を愛したことはない。僕の胸のここには
ぽっかりと穴が空いていて、僕に寄り添ってくれる
君の温かい身体だけがそれを埋めてくれる——。
_
gorz日本ではあまり知られていませんが、
ジャン=ポール・サルトルが
「ヨーロッパで最も鋭い知性」と
評した哲学者/経済ジャーナリスト/
エコロジストのアンドレ・ゴルツが、
2007年9月22日、パリ近郊の
ヴォスノン村の自宅で、長年連れ添った
不治の病の妻とともに自ら人生の幕を閉じました。
ふたりは手を取り合って亡くなっていたのですが、
スキャンダル扱いされることはなく、
その一年前に刊行された
話題作 Lettre à D.(Dへの手紙)が
俄然また注目を浴びることになったのです。
小社刊行予定の『また君に恋をした』はその邦訳版で、
83歳の哲学者アンドレ・ゴルツが、人生を共に歩んだ妻への
オマージュ、感謝の気持ちをこめて書き上げた
「最後のラブレター」であり、「究極の愛の物語」です。
冒頭に引用した美しい文章ではじまり、「僕たちは二人とも、
どちらかが先に死んだら、その先を生き延びたくはない......」という言葉で
締めくくられる本書は、妻への愛惜の情に満ちた語りと
哲学的モノローグが交錯する、きわめて短い作品ですが、
二人の58年間にわたる愛の歴史がずしんと胸に迫ってきて、
読後の余韻がなかなか消えませんでした。
今から18年前にパリ近郊の田舎の家にゴルツ夫妻を
訪れたことのある杉村裕史氏が、
追悼の想いをこめて翻訳した『また君に恋をした』は、
10月下旬に発売予定。四六判変形上製/144頁という、
ちょっと小さめの瀟洒な本で、定価も1500円(税抜)と
お求めやすくなっていますので、
ぜひ本屋さんでご覧になってみてください。(編集部So)
写真: 若き日のゴルツ夫妻、セーヌ河畔にて。(c)éditions Galilée
2010年 10月 7日
2010年 10月 5日
今年4月に『絵本の子どもたち』を刊行してから約半年、
地道ながらも確実に読者が増え、評判をきいて
買い求めるひとが後を絶ちません。
そのようななか、関西の大学生協のかたが本を読んで感動し、
「『絵本の子どもたち』と14人の絵本作家」フェアを企画、
来月あたりから大阪教育大学の生協店舗を皮切りに
展開していくという話も入ってきています。
9月28日発売の『ユリイカ』10月号では、
「子どもをめぐる冒険」と題した、
『絵本の子どもたち』についての著者自身による短いエッセイが、
巻末の「われ発見せり」というコーナーに掲載されました。
そして、九州の『西日本新聞』10月3日付朝刊に、
「ページをめくれば楽しい王国」という見出しで、
歌人の松村由利子氏による素晴らしい書評が載りました。
「電子書籍元年」に『絵本の子どもたち』が出たことの
意義についてふれておられますので、
ぜひご覧になってみてください。こちら→* (編集部 So)
—
ehon_cover寺村摩耶子著
2010年 10月 4日
dupley星埜守之著
2010年 10月 1日