十三峠案内人養成講座 宇津峠の様子(10/2)

だいぶ時間がたってしまいましたが、【越後米沢街道・十三峠案内人養成講座】の報告です。
2021年10月2日(土)に2回目の実践講座が宇津峠で実施されました。

この日の参加者は11名、地元、飯豊町手ノ子地区の方々も参加してくれました。

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↑宇津峠の地図。青い矢印で示したのが今回のコース。
ホームページなどでメインで紹介している峠のルートは赤の実線、ほぼ未整備の小国町側古道コース(江戸時代の道?)を赤の破線で示しています。
飯豊町落合側の登り口、落合地蔵尊前から頂上まで登り、そこから、小国側の古道を下り、小国町間瀬に降ります。

飯豊町側のコースは古道の調査が進んで、看板などもよく整備されているのですが、小国町側のコースは本当の古道ルートが良く分かっておらず、ほぼ未整備の状態でした。
そこを、ゆくゆくはメインルートとして紹介できるようにしたい、という思いもあって、今回の講座参加者にはこの古道コースを歩いてもらいました。

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飯豊町側の登り口にはイザベラ・バードの記念碑や看板が設置されています。

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2つの時代の道が交差する地点にて、講師の岡村俊春さんの解説です。
地元、手ノ子地区の方々とも情報を交換しながら進みます。

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宇津峠はイザベラ・バードが歩いたとされる「江戸時代の道」、明治時代に三島通庸が整備した「明治の道」
2つの時代の道が交差しながら通っています。
わかりにくい場所や、道が交差する地点には、看板や標柱が立っているので確認しながら進みます。

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明治の道を支える石積み。
形が均等でない河原石を積み上げて作られた石積みは今も健在。

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イザベラ・バード眺望の地とされる場所からの光景。
この日は少しかすんでましたが、置賜盆地の光景を見ることができました。

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さて、宇津峠頂上付近、馬頭観音碑から続く林道を通ると小国町側のメインルートですが...
しかし今回はイザベラ・バードが歩いたであろう古道コースをひたすら辿ります。

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峠頂上付近にある石碑群。

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馬洗場までくると、飯豊町側の整備されたコースは終わり。
小国町側のワイルドなコースを降りていきます。
途中、山ブドウやあけびなど、山の恵みに癒されつつ進みました。

ちらほらと古道の面影は見られるものの、道形が正確にわからない場所や林道に分断されている場所もあり、まだまだメインルートとするには課題がありそうです。



次回は10月9日(土)黒沢峠での実践講座の様子を紹介します。

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