2005年03月18日
緊張の返信メール
再び、昨日の記事の続きです。
スイスのこの寄宿学校は、ドイツ語で授業を行うスイス・セクション(スイス人やドイツ人の生徒対象)と、英語で授業を行うアメリカン・セクション(アメリカ人の生徒やその他外国人留学生対象)に分かれており、それぞれの部門に学校代表者がふたりずついるのです。
日本からの留学生は、通常アメリカン・セクションに入るので、こちらのオフィス宛てにメールを送ったところ、代表者のひとりであるアメリカ人のK女史から返信が来たのです。送信者の名前を見て、私はにわかに緊張が高まりました。
というのも、私が約10年前、日本からのインターン教師としてこの学校に滞在した際、受け入れの窓口となったのが他ならぬK女史でした。
その際、日本の斡旋機関がインターン教師の契約内容をきちんと決めていなかったせいで、"私が学校で何をすればよいのか"という基本的なところで、学校側と私の認識にずれがあったのです。
そのため、彼女は日本のエージェントに対して何度も確認のFAXを送るはめになり、私もよけいな手間をとらせてしまったことを申し訳なく思っていました。
そんな経緯もあり、日本に戻った私は、学校宛てに一度お礼状を出したきりで、その後、K女史とは音信不通になっていたのです。彼女にとって、私はお荷物な存在だったのではないか、という後ろめたさもありました。
だから、帰国から9年近くたった今、再びメールをやりとりすることになるとは夢にも思っていませんでした。人の縁とはつくづく不思議なものです。果たして、K女史からのメールの内容はこうでした。
(前略)Of course I remember you. How nice to hear from you. This sounds like a very interesting project and it would be delightful to receive your former boss. Is there any way for him to come at another time?
I could, however, ask Mr. ... or Ms. ... if they could meet him and show him around, as they will both be here over the holidays. (中略)
Mr.C will be spending 3-4 days in Tokyo. (中略) I'll pass your message on to him and see if he has any time left in his schedule to meet with Mr. F.
I need to go to conference so I'll keep this short, but let's stay in touch about this.
・・・読んでほっとひと安心!内容はいたって好意的で、「日本からの留学生を斡旋したい」というF社長のプランに彼女も関心をもってくれているようです。文面によると、F社長が春休み中に学校訪問を希望する場合は、留守番役の別の教師に案内を委ねるとあります。
いっぽうで、彼女の夫であり、アメリカン・セクションのもうひとりの代表者であるC氏が近々東京に立ち寄るので、その際にF社長と日本で会う可能性についても触れられています。C氏は、私もずいぶんお世話になったアメリカ人男性です。
(え、Cさん日本に来はるんや!それやったら私も同席できるかも・・・。) F社長とC氏は面識がないので、最初の顔合わせとしては十分にありうる想定です。
なかなかおもしろい展開になってきました。