技術は事実によりその真贋が証明される。アナログエンジニアはそのように考えている。
少なくとも、自己矛盾があるか、仮定に誤りがある場合には、その技術的結論を信用しない。
技術世界では、地位は別としても、上には上が居る。上から見れば、技術的嘘はすぐに見破られる。
しばしば、木を見て森を見ずと言われることがある。しかし、若いうちには木をよく観察することも重要である。
自分が高まれば、未知の地平線はどんどん広がっていく。それがピークトップ形成のプロセスだと私は考える。
特定の分野でピークトップを形成出来れば、横へ自分のレパートリーを広げることが容易であろう。
そのためには、少なくとも高校のレベルの基礎力をきちんと身につけておく必要がある。
工学系なら、高校物理と高校数学は必須である。きちんと時間をかけて理解する勉強をしていなければ、その後の発展はない。他の地学や化学、生物も同様である。
高校物理は意外にハイレベルで、使いこなすまでには1年では不足だろう。
高校物理で抽象度が高く、後半で学ぶ電気・磁気は鬼門とも言えるほど厳しい。
工学部で物理・化学を必須受験科目にしなければ大学で苦労するだけである。これらの科目は厳しいので、受験生を集めるには必須受験科目になかなかできない大学が多いのだが・・・
あとで大学で教えるには教養の2年間はあまりにも短い。
間もなく、センター試験が始まる季節だ。
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非国民さん こんばんは
私の大学時代は計算尺の時代でした。関数電卓はまだ高価で買えませんでした。
×ばつ二桁の計算結果を二桁でさっと暗算が出来ます。
私も高校物理では多くの問題を解き、仲間の先生みたいな事をやっていました。
投稿: 5513 | 2012年1月15日 (日) 21時13分
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こんばんは、アナログエンジニアさん。
高校のとき電卓というものあり、おこづかいでも買えたので、さっそく買った。さて、電卓で何を計算しようかと考えたところ、物理の問題集にたまたま計算する問題があったので、かたっぱしから計算した。学校の勉強の進み方なんか無視して、どんどん問題を解いていった。非常に楽しかったことを覚えている。これだけやれば、さすがに物理は得意になる。今度こそ100点だと意気込むが、そそっかしい性格で100点はなかった。
技術者にとって、数学や物理はとても大事だ。勘や経験では足りない。もちろん、それらも大事だが、計算ができなくては最適な解は求まらないだろう。
身体が悪くて仕事ができないときは、近くの子たちの家庭教師をやっていたことがある。英語、数学、理科が主だ。考えてみると、技術者は高校ぐらいの数学や理科を教えられるだけの力量があり、かつ、それを仕事で使ったりするので忘れないということのようだ。英語もデータシートを読んだりするので、やはり忘れることがない。これが第二外国語のドイツ語となるとほとんど忘れた。使わないものは忘れる。ただ、数学に関しては、あまりに多く使ったので、これからずーっとやらなくても忘れそうもない。但し、惚けたらおわりだと思うが。
投稿: 非国民 | 2012年1月12日 (木) 22時10分