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昨年12月10日の皆既月食以来4週間、晴れていれば、月の超望遠撮影(35mmフィルム換算でf=3000mm)を続けていた。
機材はアクロマートのフィールドスコープ、対物レンズ径φ52mmとコンパクトデジカメで、撮影方法は接眼レンズを目で覗く代わりにカメラで覗く方法:コリメート撮影である。
写真を六つ切りサイズで印刷し、解析した結果、ほぼ理論分解能まで出ていた。色収差も定量化出来た。
これで、今の機材での月の撮影はお終い。機材を変えなければ、今以上の写真は撮影できない。
それに、30年前の赤道儀+αなので、赤径軸のモータドライブも壊れている。強度的に剛性の低い部分やネジの緩みが生じるので、ファインダー、ガイド望遠鏡、フィールドスコープの3つの光軸合わせを毎回やっていた。
アナログエンジニアは過去に1年間、光学の勉強をし、物理光学の知識もある。
それで、何とか光学系のフル性能を出せている。
道具さえあれば、アポクロマート(2点色消し)レンズの設計はできるだろう。
最近の理科離れで、天体望遠鏡メーカは苦戦している模様だ。やめた会社も複数ある。
高級機種と低価格品の2極分化が激しい。
私は、中級品を目いっぱい使う主義である。
現在、コンパクトデジカメで撮影可能な領域は、フル魚眼(180°視界)からf=3000-5000mm相当の超望遠撮影まで。接写は0.2倍から600倍までの撮影が自分の機材で出来る。
何に使うか?たまに仕事で使うこともある。光学機器の取り扱いの訓練でもある。
仕事で必要なら、10万倍のSEM写真およびEDX分析までは自分で操作してできる。ただし、依頼料金はかかるのだが・・・
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uA709さん おはようございます。
私的見学でR社の装置が水晶振動子の材料の結晶方位決定に使用されている現場を見たことがあります。
センサとアクチュエータに絡む部分はどうしても今のところ個別部品を使う必要があります。しかし、その技術者は国際的に奪い合いになっています。
投稿: 5513 | 2012年1月12日 (木) 09時13分
アナログエンジニアさん、お早うございます。
"センサとアクチュエータに絡む部分"。ここが重要ですね。若いエンジニアは、ディジタルは、得意です。MPU,CPLD,FPGA,USB,,,。ところが、アンプや波形整形,高圧電源などになると、10年単位で従来設計のまま。やはり、アナログエンジニアさんが仰るように、高校物理,数学辺りを使いこなすだけのスキルと意欲が必要ですね。
(・v・)/
投稿: uA709 | 2012年1月12日 (木) 09時49分
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アナログエンジニアさん、お早うございます。
"EDX分析"ですか。私の勤務先では、EDの分析装置も作っています。その昔、MCAの開発に従事したこともあります。残念ながら(?)MCAも今は、殆んどディジタル化されています。但し、SDD用プリアンプ,ペルチェの制御などなど、まだまだアナログ回路のアシストは、必要です。
投稿: uA709 | 2012年1月11日 (水) 09時04分