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開発にいつも成功する設計者がおれば、その一方でほとんどの開発に失敗する設計者がいる。なかには、成功しそうになったプロジェクトに後から参加し成果を自分のものとしたがる設計者も存在する。
開発の成否は属人性が強いのだ。
成功率の低い設計者は次第に設計の後方支援部隊になる。しかし、現在の経済環境では、膨大な後方支援部隊を抱える余裕のある企業は少なくなっている。企業の盛衰は1割にも満たない成功率の高い設計者に左右されるとも言えよう。
大学を出て研究者になる人の割合よりも、企業の設計者になる人の割合はかなり高い。しかし、企業の欲する人材は成功確率の高い設計者である。当然、研究者との訓練と設計者の訓練は違った次元のものとなる。そして、大卒なら設計、あるいは生産技術指導の立場に一旦は配属することになる。企業は多くの設計支援要員を抱えるには限界があるから、最初の段階で強く選別することになる。これが企業内での人材不足と就職難の実態の一端であろう。
理科離れは、小中高と7,5,3、とも言われる。高学年になるほど理科好みの生徒が3割まで低下が進行するという意味である。
鉱工業は国力の源泉であるが、一生を理系で過ごす方は少ない。むしろ、エンジニアとしてもっとも充実するとき以前に違った感性を必要とする管理職につくことが多い。それでは、文系の方が多い企画畑出身のほうが、連続性がある。
理系離れ、それは研究者養成を旨とする今の大学教育、技術を表に出さない現在のハイテク、処遇の問題が複雑に絡み合っている。
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