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多くの電子機器では外来ノイズの侵入を低減するために電源フィルタを内蔵させる。電源ラインに電子部品を入れるのであるから、電源SWとヒューズは最も給電側に配置することになる。フィルタ部の短絡故障を想定すると、この配置になる。
利便性を考えると商用電源の供給は機器の後面、SWは機器の前面にしたい。
この2つの条件を満たすには、前面のSW部まで後面から入った電源線を引き、その後に電源フィルタを挿入することになる。電源フィルタの前はノイズに満ちた部分、電源フィルタの後はより「静か」な線路である。もちろん、電源フィルタの入り口の線と出口の線は束ねるなどしてはならない。できれば、シールドまでやりたいところである。
敏感な機器で前面にSWを配置する場合には、給電ラインを前面まで布線するとともに、そのラインを鉄板などで他の部分と隔離する面倒な構造となりやすい。
この解決手段として、一時期、前面のSW操作部からワイアでSW本体の接点の入り切りをする特殊なSW部品が使われたこともあった。
解決の手段は種々あるが、わざわざ電源フィルタを挿入するなら、入り口と出口は物理的に隔離しなければならない。
以前は、高価な電源フィルタを使いながら、安直に電源線の入り口と出口の線を束ねるなど初歩的な設計ミスも少なからず存在した。
電源フィルタのみならず、部品配置は信号の流れに沿って素直に配置するのが、フロア計画の第一歩であろう。
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