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電子回路は目に見えない。そのため、多くのアナログ回路設計者は自分の頭の中に回路要素のモデル、その組み合わせに伴う現象のモデルを持っている。
モデルベースで思考しているのだ。アナログエンジニアも回路を構築するときには、様々な階層でモデリングし、結果の予想を立てながら設計していく。
もちろん、実験のチャンスにはモデルから予想される特性・現象の測定+αを行う。モデルとの偏差に注目しての実験である。予想との食い違いには十分な検討を加え原因を探る。
このプロセスがないと、開発の成功率は著しく低くなる。完全なモデルは簡単には構築できないので、考慮しなかった課題の大小を実験で把握し、モデルに改良を加えていくのだ。
経験則から言えば、すべての設計項目を一発でクリアすることはそう多くない。
回路設計者としての技量はどこまでモデルベースで設計をこなせるかの指標であると私は考える。
場合によっては、1回の試作と言うよりはいきなり製品化する場合もあり得る。この場合には、限られた時間の中で、できるだけ様々な角度からモデルベース検討を行う。スペースに余裕があれば、リスクの高い部分に改変用の追加パターンを入れておき、基板の再製なしにある程度の変更可能場所を作っておくのだ。
目に見えない電子回路ではモデルベース設計が不可欠と考える。
矛盾に満ちた社会現象も、その気になって見ればマクロモデルで予測できるのかもしれない。
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