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充電器が家中に何個もある。ほとんんど互換性はない。
コネクタの形状はほとんど異なる。電圧出力電圧・電流も異なる。
当たり前だが、充電器は電池を充電するもの。電池の種類(リチウムイオン、Ni水素、NiCdなど)様々であり、かつ積層数が異なる。
過充電に強い電池もあれば、弱い電池もある。
自分の持ち物だけでも、シェーバー、携帯電話、デジカメ、ノートPCなどなど。
鉛蓄電池は過放電に弱く、過充電には弱い。車の電池などは1回バッテリー上がりをやると実効容量が激減する。満充電状態に近いほうが良い電池もある。
様々な安全手段、充電速度の制御、充電終始電圧など各メーカで異なる方針で作られているので、たとえ電圧とコネクタがあっても、アナログエンジニアは付属の充電器以外使う勇気はない。
AC100Vが一次側の場合、出力との絶縁が必要で何らかの手段で安全規格を満たすように設計されている。大抵は分解できないような構造であるが、分解できたものの中には、トランスの巻き線がコアとの強い絶縁を行うとともに、一次巻き線と二次巻き線も同芯状に巻くのが普通だが、一次巻き線と二次巻き線を直列に巻きかつ一次、二次間に絶縁物で離隔してあるものがあった。このトランス構造は、一次・二次巻き線の結合率が低くなるので漏れインダクタンスの影響が大きいので、その設計は難しい。
たかが、充電器であるが、最近では樹脂でモールドされているものが多く分解はまず困難である。おそらく異常時の発煙、発火防止の役割を果たしているのだろう。
充電器には少なくとも二次側にコードが付いているので、収納は雑然となりやすい。
我が家の家猫チャーは細くやわらかいケーブルが大好きなのですぐ噛んでみる。この対策は、充電中人間様が充電器のそばにいるか、ケーブルにガードを巻くか、あるいは、充電している部屋を閉め切って食害から守るしかないのだ。猫と私の知恵比べは当分続く。
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おとん@さま おはようございます。
私の分解したのは古いACアダプタでモールドされてなかったので、強引に分解できました。
鉛電池はトリクル充電ができるので、充電器の設計は比較的簡単ですが、深い放電を繰り返すと短期間で容量不足になるようです。
猫:螺旋ケーブルガードは確かに効果がありますね。携帯の充電器などは引き出しにしまうようにしていますが、上の段だと猫が前足で開けてしまいます。まだまだ猫の新手に対策を繰り返しています。
投稿: 5513 | 2009年4月 4日 (土) 09時43分
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お疲れ様です。
ACアダプタは、ブラックBOX。
CE安全規格品なら、トラブルが発生するのことは、まずないという感覚です。
中身を分解するような機会は一度もなし。
いつかは分解して回路をみてみたいです。
過去にニッケル水素やリチウムイオンバッテリの充電回路を設計したことがあります。お客様がどんな使い方をするのかをすべて洗い出し、ひとつひとつの試験を実施し評価しました。充電回路は、専用ICもしくはPICなどの安価なCPUによる充電制御となりますが、それらの周囲に安全回路を追加しないと、2次災害が発生する場合あり。安全回路は、設計者の腕の見せ所。安価で済むディスクリートのアナログ回路を積極的に採用し対応しました。設計が悪いものは、すぐに故障したりする傾向といったところでしょうか。
偶然にも、わたしも猫(白猫)を飼っています。何でもかんでも、コードを噛む癖がありました。100円ショップでACコードを保護するらせん状なものを巻いてます。それは、結構効果あるようです。
投稿: おとん@ | 2009年4月 4日 (土) 00時04分