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ワープロは手書きより便利だが,失われていく能力も多い。
まず,漢字が書けなくなる。選ぶことはでき,読めるのだが書けなくなる。
次に,リアルタイムで自分の考えを纏める能力を使わなくなる。
順番はどうにでもどうにでも後で編集機能で変えられる。思いつくまま話題をとりあえず打ち込めばよい。
かくして,安直に流れやすくなる。
順不同にテーマに関連する自分の持ち物を思いつくまま列挙する。そして,図を作り挿入する。そして,編集機能によりより適宜順番を変更し,一応のストーリーに繋ぎ合わせる。そこには,エンジニアだけではなく,論理的な会話を出来る思考形態はない。
したがって,書き並べた項目の軽重の判断と,読み手に合わせた内容の取捨選択をリアルタイムで処理する能力の低下に繋がる。
与えられた時間内で聴衆の層に合わせながら,リアルタイムで組み立てながら話を首尾一貫して話す能力が低下する傾向にある。
その結果,オンラインで話す内容,話の伝達能力が低下していくのではないか。
使わない能力は低下していく。中には,最初からその能力が低い人もいるか。
維持する最小限のトレーニング,実践の場が必要な気がする。
アナログエンジニアは,今も,順番入れ替えの困難な手書きで字数あるいは時間制限のある原稿作ることがある。このトレーニングを止めてしまえばリアルタイムでわかる話をすることが困難である。コンサルタントは限られた時間で,相手のレベルにあった指導が出来なければ次の仕事はない。そう,心得ている。
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