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アナログ集積回路の設計・製作では分業化が進行している。
そして量産されたICを使う多くの回路設計者は,そのICの中身にほとんど立ち入ることなく回路を設計する。
アナログ集積回路では,半導体プロセスとパッケージの制約から大電力や高電圧は扱いにくい。
計測回路などでは大電力や高電圧も扱うので,現在もトランジスタなどの個別素子を用いてアナログ回路を構成する必要がある。このような場合には,ICの構成要素であるトランジスタの特性とその数式モデルと向き合うことになる。そして,使用する受動部品やトランジスタ特性の違いにより,異なる評価基準でアナログ回路を構築していく。
アナログ回路設計者の多くはICを含む個別部品との複合で組むエンジニアである。解析結果を反映して望む結果を得るための戦略を考えることが必要である。解析が因果関係の探求であるとするなら,設計は複数の価値観での果因関係の解明であるとアナログエンジニアは考える。
大学の工学部なら,因果関係の探求だけではなく果因過程の制御すなわち設計も教育して欲しいものだ。
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