労働安全の分野でしばしば使われる言葉,本質安全。
不安全状態が極めて低い確率でしか生じない装置,環境を本質安全と呼んでいる。
電気・電子機器を極めて低いエネルギーレベルで動作させれば,爆発性ガスが存在しても着火の危険性が極めて少なくなる。これが本質安全防爆の基本理念だとアナログエンジニアは考えている。その基準は多数回の実験により定められ,もっとも危険な状況で10^-6〜10^-9の点火確率が多重故障下において実現されている。
一般的に不安全事故を生じさせないロジック/論理はある事象が起こらないという「否定の証明」である。否定の証明は難しく,しかも前提を設けた上での論理構築になる。
「本質」という言葉は軽々しく使うべき言葉ではない。「絶対」という言葉も避けなければならない。「全て」もそうだ。ひとつの例外?が存在すればその論理は否定できる。
世の中には,絶対的に,全て,本質的に, という言葉を使いたがる上司も残念ながら多数存在する。これらの言葉は,自分の技術者生命を賭けて使うべき言葉であろう。
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