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Photo_2 図は特殊環境下で液面を検知する電磁誘導式液面検出器の構成である。
電磁センサは導線とボビンと外装で作成することができるので,悪環境に強い。
設計温度は100-600°C。腐食性環境,その他に耐える。
測定原理は,一次ソレノイドと同軸に巻かれた二次コイルが,鞘管の外側の強導電性液体により短絡されることにより,その出力電圧が減少することを利用している。
その減少量はあまり大きくないので,アナログ的にA+C-2Bの演算を行う。画像処理でのラプラシアンに相当する演算である。この結果,Bコイルの中央に液面が到達したときに0信号となる。
A,B,Cコイルの範囲外に液面が存在するときにも基本的に0信号が出る。これを回避して,DC的に論理演算・マスキングを行っている。
コイルBの中央に液面が来たときに,出力電圧は0となる。ゼロは特殊な状態で,基本的に感度の影響を受けない。このゼロクロス点を検出することにより,A,B,Cコイルの全長の1/100の再現性で液面を検出することができるのである。
このような過酷な環境条件では,センサおよび回路系の調整を行うための校正のチャンスは限られている。
総ての調整が1回の液面の上下で終了するように,回路系調整機構の相互干渉を理論的にゼロにしてある。
センサは千差万別とはよく言ったものだ。私は精密電子回路を得意とするがセンサとのかかわりも深い。しかし,センサの広大な広がりを見るとき,とてもセンサエンジニアという自信は無い。
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確かに同じ特性のセンサは作れ無いことが多いのですが,その校正と経年変化のフォローには多大な労力が掛かります。
センサ自体も個性がありますが,その原理は非常に広範囲なものがあります。その意味で千差万別です。でも私はその扱いについては一定のやり方があるように思います。
投稿: 5513 | 2008年2月 8日 (金) 23時12分
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「センサは千差万別」
す、すみません、受けてしまいました
o(*^▽^*)oあはっ♪
センシングの分野の先生が、「同じセンサがつくれなくても、個々について基準が取れればいいんだ」っておっしゃっていたのを思い出しました★
投稿: sachi | 2008年2月 8日 (金) 20時59分