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_1611 ←ハワイ土産の椰子の実
こんな形状でも「定型外郵便」物として届いた。
差出人は娘夫婦。
娘達は友人の結婚式のためハワイのホノルルに滞在した。
横断面は3角なので、1面には簡単な絵、1面は郵便の宛名、第3の面にはメッセージ。
こんな形状でも郵便物として送れるのだ。
中の実は抜いてあるので、軽い。
しかし、実を抜くためには孔を開けてあるはずと思い、表面をチェック。巧みに処理されているので良くわからない。疑わしいところが3箇所あるが椰子の殻の模様で確証は持てない。
現物の椰子の実(の殻)が無包装で郵送できるのだ。
面白いお土産である。そして切手の消印があるので、その日付が残る。
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Sem_1 ←竹炭の低倍率電子顕微鏡写真
画像をクリックすると詳細画像が出ます。約120KB。
画像は対角で約3mm。
竹炭を割断し、繊維に直角と平行方向を同時に撮影したもので、SEM画像である。
このような構図が可能なのは、走査電子顕微鏡(SEM)の焦点深度が非常に深いためである。
自宅にあるもので微細構造がありそうなものを選んで、チャンスを得て撮影した画像である。
1万倍まで上げると導管の内部に微細構造が見える。竹炭も活性炭として使われるので、μm以下の微細構造が存在する。
美しい画像である。
SEMのこの倍率では、縮小光学系と絞りにより電子線は光学顕微鏡に比べ3桁ほど狭い開口角の光束を使用するので、非常に深い焦点深度が得られるのである。2次元像であるが立体感がある。ただし、色は付かない。付けることはできても擬似カラー画像となる。
この写真、SEMの最低価格帯の機材で撮影したもの。
恐らくは最初で最後の自分が見たかったサンプルを見る機会であったであろう。
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デジタル計測器の多くはオートレンジ機能を持つ。特に測定範囲の広い測定には便利な機能である。
多くの場合、その測定器が使われる段階で、オートレンジのカバーする範囲に測定量が存在する。
オートレンジ機能を持つ計器の場合、デジタルマルチメータ/テスタなどでは小数点と単位が表示されることが多い。
計器を操作する人は、計器を測定対象に接続するだけでよい。そしてデジタル化された数値を読むだけでよい。
「だけでよい」と言うところが実は問題である。
実験の際に、アナログ計器であれば必ず事前に測定対象の大き目の値を予想し、安全なレンジから最高性能がでるレンジへと移行する必要がある。アナログ計器を使う際には常に測定対象の値を概算しながらの測定プロセスが必要だ。
しかし、オートレンジ機能を持つデジタル計器ではこのプロセスがほとんど不要である。
この結果、測定値のチェックが実時間で行われない。
オートレンジ機能が動作するように、例えば+10Vから0Vをよぎって-10Vまで変化する電圧を、学生あるいは新人エンジニアに多数点測定させデーター整理をさせる。
すると、測定値の桁間違いを生じたままデータを出す方が1割程度の割合で生じる。
小数点、あるいは単位の接頭語の見落としである。
注意するべき操作に対して、十分な注意、あるいはかくあるべしの数値のイメージ無く、作業しているだけなのである。
稀には、小数点の不点燈もありえる。
さらに、データ処理がPCを使う時代になったので、実験中にグラフを書きながら1点1点グラフを書く習慣も薄れてきている。デジタル表示は便利であるが、実験の際に、予測と貴重な実験値をリアルタイムで判断するトレーニングには不向きであるように思える。
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_1614 ←緋寒桜
近所に咲いていた、桃でもない梅でもない花。幹を見ると桜。
花は下向きに咲いている。
花を見つめていたら、通りすがりの方がヒカンザクラと教えてくれた。
今週は暖かい日が続く模様である。
寒かった先週はエアコンの暖房機能がシャットダウンし再起動できなかった。
D社製エアコン。
我が家は25年経過した木造建築であるが、外壁・床および間仕切り断熱を施してあり、1台の小容量の暖房器具で30畳近くを暖房している。時定数は当然長いので、急速加温時には、石油ストーブを併用する。
今回は、適切なタイミングで石油ストーブを消火しなかった。
マイコン制御をしているエアコンから見れば、外気温度低、室内温度は設定温度を大きく越える30度近く。エアコンは天井近くにあるので、天井近くはかなりの温度になる。
このエアコンの制御系は3つの矛盾の情報を与えられた。外気温は設定温度より低い。室内温度は異常に高い。ヒートポンプ能力を最小に落としても設定温度近くまで下がらない。
エアコンは次の動作を行った。
暖房運転の停止。外気温モニターのエラー表示。異常状態ステータスの保持。冷房運転機能は手動による起動可能。
うまい異常対処ルーチンである。綺麗に安全サイドへの縮退運転が行われた。
しかし、アナログエンジニアは判断を誤った。外気温センサの故障と想定した。センサ系統の故障なら自分では修復できない。センサが入手できないからである。修理を依頼するか・・・・。
「我が家」のさちは粘った。回復した。しかし、やった処理はなかなか教えてくれない。
主コンセントを抜いて、再起動。これだけのことである。
一般人は、主機能が不調であれば通常リセットし繰り返し再起動を掛ける行動をとる。異常であるからこそシステムは自動シャットダウンに入るのだ。この操作を繰り返し実施されたら、システムの安全性はふつう保証できない。
このD社のシステムは、シャットダウン情報を揮発性メモリに保存することでこの危険性を回避している。
このような工学的配慮があれば、瞬間湯沸かし器の多くの事故は防げたに違いない。
しかし、また使う側にも、機材をブラックボックスとしてではなく、最小限の知識を持って使うべきであるとアナログエンジニアは考える。プロユースの機材も次第にブラックボックス化しつつある。
技術の伝承などと悠長なことは言っていられない時代と考える。ブラックボックスの機材を試行錯誤的に使うことになれた若者に、もの・情報がどのように動き処理されているか多少は原点に戻って考える必要がある。
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Pert_1053 ←私の学んだ段取りの科学の本
画像をクリックすると詳細画像が表示されます。
書名:PERT
副題:新しい仕事のまとめ方
著者:森 竜雄 初版:S39.7 所有するのは、S52.2 21版 日本能率協会発行。
PERT(Program Evaluation & Review Technique)
当時の新しいアメリカ生まれの「新規]プロジェクトマネージメントの手法である。アメリカの軍事技術開発の遅れをマネージメントするために編み出された手法とも言う。私は、この本に出会って以来、大小の違いはあっても、開発計画とその近日未来を把握するために基本的にこの手法を用いる。自分の判断のブレークポイント、判断タイミングを把握するために使う。
初期の頃は手書きで、ネットワークリストを自分のために作成した。一時期にはメインフレーム上で動作するPERTを用いた。数年前にはパソコン上でMS-Projectを使用した。
PERTは表現する図表に一切時間軸を用いないのが基本である。イベント間のアクティビティに要する時間/日数を矢印の上に書き込む。複雑な段取り・手順と判断する材料が揃うタイミングの関係のみを記述する。時間軸ではなく、イベントとアクティビティの関連のみを記述するのだ。
この作業により、段取りと判断するタイミングのイベントのトポロジーがわかる。
クリティカルパス:手計算でも簡単に判る。大抵気になるところがクリティカルパスとなる。
ここからが自分との勝負である。対決である。
リスクを少しでも減らし、より確実な判断材料を得るにはどのように段取りを進めればよいか? 時間は節約できないか? リソースはどうなっている? 現時点で予測できる範囲の数値を入れ、調整する。ここの部分で恣意を入れてはならない。PERTは近日未来を自分のために予測するための整理学である。
時間軸を図表に持ち込んだ瞬間、かくあるべしの恣意・作為が入る。
自分の見通しに率直なネットワーク表示を行うことが肝要だ。そしてアクティビティに必要な時間は、実担当者の予測を入れる。日本では、意気込みでの短めの日数が伝えられることが多いので、見積もりは楽観値・期待値・悲観値をルールに従って加重平均を行い、予測する。
休日作業は、基本的に私は計画に入れない。このくらいの率で計画の時間差が出る。そこは人情で特定の方に休日出勤でカバーしていただく前提である(私の流儀)。
この方法によれば、かなり正確にプロジェクトの近日未来を予測できる。厳しい計画を組んだときには、従事率の低下に伴う自分のプロジェクトの遅れも把握できる。
時間軸を持ち込むと、恣意が入る。ガントチャートや稲妻線とは相容れない技法である。上層部は一般的にガントチャートや稲妻線表示を好むが、段取りの科学は、根拠無しにその変更をプロジェクトリーダーに許さない。例えば、ガントチャートの横棒の途中から、次のアクティビティへ連携する。PERTでは基本的に許さない。そこには何らかのイベントとアクティビティの関係があるべきで、それを明示するのがPERTである。
それがPERTの本質であると私は思っている。
私はこの思考方法、整理手段により自分の高い成功率を維持した。
繰り返して言う。PERTには時間軸表現を持ち込んではならない。持ち込んだ途端、PERTの本質的な部分が失われる。
時間軸とPERTまがいのプロジェクトを合体させたプロジェクトマネージメントソフトは数多く存在するが、有効な使いやすいソフトとはなっていないのが通例である。
やるべきことをやるべきタイミングで行うことをリーダーが把握し、現実に基づいて実行するための手法がPERTである。
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_1606 ←庭の石楠花の花。約30年経過した老木です。
おっぱいの計算ではありません。れっきとした円周率「π」の計算です。
平方根計算とΣができる電卓があれば中学生のレベルで計算できる手法です。多分、どこかの誰かが同じような計算手法を紹介していると思います。
半径1の円はX^2+Y^2=1の式に従います。
Y=√(1-X^2)ですから、ふつうーの開平機能付き電卓で計算できます。
Xの範囲を100等分すると、Xの値は0、0.01,0.02・・・・・となります。
X-Y座標で見た第1象限では、単調減少関数となります。図を描けばすぐわかりますが、円の面積ははπ/4です。縦方向に内側に短冊に切って面積を求めますと、小さめのπの値が得られます。
短冊の切り方をX=0から始めますと、大き目のπの値が得られます。
小さなXの変化では、Xを100等分すればYの変化は直線に見えます。短冊の面積の過不足が余り無いようにするなら、1個目はX=0とX=0.01の間の0.005にすればほぼ過不足なく計算できるはずです。
分割数100でこの方式で実際に計算しました。
現在のアナログエンジニアは、この手の作業を正確に行う能力が足らないのでEXCELで計算しました。
計算結果100等分では3.141937です。
誤差は0.01%。
結果的に、この計算はピタゴラスの定理と台形公式による近似積分ですが、中学生の知識で十分納得できる計算方法です。
こんな原始的方法でもπの値を10^-4精度で計算できるのです。
√付き電卓がある現在は、このような手法でπの値を計算できます。
工学的にはπの値を3.14として計算することがふつうです。3.141596≒3.1416は計測手段を考えるとかなりの精度を持っています。
しかし、π≒3と教える文部科学省は何を考えているのでしょうか。この数値は正6角形の周長なので、丸みの影響を考慮していません。
3と3..14は原始的方法によっても違いが実測できる範囲にあります。
円周率≒3と3.14で工学的に大きな差があります。
日本は資源の無い国です。無いものを表すゼロを表記したインドなどの国のような抽象能力に長けた国でもありません。
アナログエンジニアは、日本国の生き延びる道は高度な部品とシステムを供給する以外にないと考えています。
そのためには、ゼロサムゲームの世界ではなく、現実に有用なモノを生み出す社会システムを再構築する必要があります。そして、そのシステムを維持するにはある程度の質と数の理系人間を育てる必要があると思います。
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約束とは、自分の未来の行動を宣言するものだ。このタイトルのように「未来の」という形容詞をふつうつける必要はない。
基本的には「未来の約束」の言葉は、重ね言葉になっているので、未来の約束とは将来に約束することを約束する意味に近くなる。
契約とは、約束を文書にしたためたものだ。場合によっては過去の自分の行動に対しても制約を受けることがある。
約束と契約は私にとって、同じ意味をもつ。
独立エンジニアとしての活動が始動している今、私は過去の自分よりも高度なレベルでの約束を守る必要が生じてきている。約束は、自分が守ることの出来ることを約束するべきだ。
まともなエンジニアなら守れないと判っている約束はするべきではない。エンジニアは技術的近未来を予測することが生業であるから、予測未来に相反する約束は不誠実だ。空約束をすれば、結果は不幸になる。自分を賭けても、出来ないもの、出来ない見通しのある物事をYesということは容易い。多くの管理者は当面のYesを求めたがる。
簡単に約束しない人は厄介者扱いされるのがふつうだ。見通せないことを引受けるときには、一言、やってみよう、と言えば良い。
人生最大の約束は男と女の契りだ。数10年に亘ってこの女(男)とともに歩むことが出来るのか。
伴侶となるからには、十分すぎる時間が存在する。時間を急ぐ必要はないのだ。重要なことは二人がともに人生を歩むことが出来るか否か。それだけだ。30年かけて、いまは妻と何でも話すことが出来ていると思っている。子供が巣立った今、若者のように日々出会う人生の出来事をあたかも自分が経験したかのごとく交換し合っている。
経験することのない2つの人生を共有して生きることが出来るのだ。 この思いは独りよがりの幻だろうか・・・・。
ラフカディオハーン/小泉八雲の小説に重陽の節句にまつわる話がある。9月9日に会う約束をした男が、魂となって時空を越えて約束を果たす物語だ。このような約束もあれば、破ることを前提にした口約束存在する。
しかし、私は酒の場での口約束でも必ず実行してきた。私の5513のハンドルネームはピンポイントシューティングを行う劇画のスナイパーのコードネームにちなんだものであり、アナログエンジニアとしてのピンポイント技術解決の美学である。
もうひとつの側面は、約束を守る人間同士の美学に惹かれたためである。
日本最長の劇画、ゴルゴ13の作者さいとうたかを氏は著作権に対し強い敬意を払うとともに、自己の著作に対しても厳密に考えると思われる。劇画の世界を自分で実践しているのだ。賛美歌13番、歌詞を記述するときには必ず引用許諾の文が入っている。
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Photo_36 ワードプロセッサ。Wordの変換エンジンのIME、もう少し賢くなってくれないかなー。
J社のATOKならもっと変換効率はよいのだが。世の中、Wordが一般的なので、学校関係者は別としてWordで文章を作るしかない。
ワープロに頼っていると、自筆で漢字が書けなくなる。読むことは出来るが書けない漢字が多数。頭の中がリードオンリーメモリになってくる。文章構成も編集が自由自在なので、項目、文章をとりあえず書けるだけ書いておいて後ほど編集する方法が一般的だ。
これでは、リアルタイムの論理思考能力が育たない。
そこでアナログエンジニアは考えた。骨子と内容は意地でも手書きで作成する。図表は別に同時平行的に作成する。
基本は紙ベースで作業を行う。
手書き文章を最大速度で書くと、自分の思考過程がそのまま出る。それをベースにPCに打ち込む段階で、読み手の立場に立って構文を考えながら、キーを打ち込む。
ワープロの編集機能と自分の思考過程の良いとこ取りを使用と言う方針だ。
それでも、誤変換に気が付かず、ワープロ特有の誤字に最後まで悩まされる。
一冊の本は、図表も字数に換算して約20万字。2バイト文字で1MBを越えない。図表のデータは案外重たくて数MB。
写真を入れると、1枚最低100kB・・・・・。
写真データを除外すれば、ウインドウズになって以来の自分の書いた、解析した結果は小容量のUSBフラッシュディスクに総て格納できる。数10冊いや100冊を越える本のデータを財布に入れて持ち運べる恐ろしい時代だ。
アナログエンジニアは、電子データの怖さも便利さも多少はわかっているつもりだ。
貴重な紙ベースデータはスキャナで電子化し電子データベースでPDFファイルに落とす。
しかし、私は身近に文献・書籍がないと仕事が出来ない。執筆できない。
紙ベースのデータは人間の感性にあった様々な検索/斜め読みが可能である。
かくして、紙・本が収納スペースを越えて増大する。使用頻度が少なくなったものは電子化してPCのHDに2重化して保存しよう。
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添削は、ふつう他人の文章を修正する作業であると思っている。
私は、若い頃に当時の上長から、紙面が朱だらけとなる添削を数年間していただいた。厳しかった。
その頃は、なぜ私の文だけが朱が入って繰り返し戻ってくるかと疑問に感じたこともあった。
この訓練のおかげで、人様並の文章をなんとか書けるようになった。先輩に多謝。
今では、その方の得意とする言語明瞭だが尻尾を捕まれない文章も書ける筈だ。
しかし、技術文章は可能な限り言語明瞭、意味明瞭に書くことが本道であると思っている。根拠と前提を示し、その根拠に従って論理的に結論を導く。このプロセスにより、言い訳することなく現在形で言い切ることが出来る。
私は、通常「削」から他人の文を添削する。最初に無駄な形容詞、副詞句を削除する。誇大表現をカット・修正する。
見やすくなったところで、全文を読み「添」の作業を行う。論理の飛躍部分を埋めるのだ。
この作業、時には添削対象の1/2までしかやらないこともある。当方の時間の制約もあるが、被添削者本人が自立的に文章訓練をすることを願っているのだ。
長文の技術文書はもっと難しい。自分の文章を自分で添削することになる。
Photo_46 1冊目の本は我が家の「さち」に日本語として成立しているかのチェックをして貰った。もちろん、内容は私の責任だが、論旨の甘い部分、数多くの回りくどい文章などなどたくさんの修正が出た。
添削することは、いつも難しい。相手の力量を見極めながらの対話であるから・・・・。
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_1602 ←庭に咲いたニラの花
この記事はアナログエンジニアの365番目の記事である。
ブログ開設時に数記事を一挙UPしたので、もう少しで毎日更新で1年になる。
この1年、いろいろなことがあった。他のブログとのコメントを通じての交流もあった。
昨年11月には会社を定年退職し、技術士事務所を開設した。
なにがともあれ365記事。硬いネタでこれほどのご支援をいただけるとは思っていなかった。
瞬間的ではあるが「自然科学」部門で1位にさせていただいたこともある。
電子回路をメインに据えて、回路ネタと多少の洋弓ネタで頑張ってきました。皆様のご支援に感謝します。
この間2冊の本の執筆を行いました。ブログ記事の分量は多分2冊の本に近いと思います。
いま、改めて思うことは、「えせ科学」ではない自分の信じる科学・工学をもう少しの間発信したいと考えています。
科学・工学はエンターテイメント、具体的に言うとTVのお笑い番組やバラエティ番組とは異なる世界だと思います。
私には条件付でしか物事を断定する能力しかありませんが、会社を離れた今は徐々にではありますが時事ネタも書ける立場になったと思います。
オリジナルコンテンツの発信者であり続けたいと思っています。
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デジタル計測器で表示される値は正しいか?
デジタル表示では、誤差よりも細かい数値が表示される。
例えば、1999表示のデジタルテスタは誤差0.05%で測定値を表示できる。では、どの位の不確かさなのか?
アナログテスタとデジタルテスタを、上位のトレーサビリティのある計器で校正してみた。
0.05%±1カウントで表示しているデジタルテスタと、可動線輪形のアナログテスタとでは読み取り数値は大きな差がある。しかし、どちらの計器も誤差は0.5-2%程度であった。
デジタル計器では、アナログ→デジタル変換部の細かさで表示桁数がきまる。しかし、確からしさは、電圧測定なら内蔵する基準電圧源の精度と分圧抵抗がおもな要因となって、不確かさが決まる。
1999表示で誤差が2%あれば表示の±40カウントは無意味な表示である。正しい値は表示値よりも2桁近くも異なる。
しかし、標準的なエンジニアはデジタル表示された値を総て信じるのが通常である。
不確かさ10^-6の測定は容易ではない。10^-3ですら測定環境条件を明らかにしなければ、信頼するに足りない。
電気測定は比較的正確に行えるが、それでも1%の正確さで測定することはそれなりの道具とシステムが必要である。
1346 アナログの世界は様々な環境要因も受ける。
質量の計測では1%精度でも結構大変である。空気による浮力補正は10^-3〜10^-4台で必要になる。
測定の不確かさを考慮せず、多くの桁数を表示した実験データをアナログエンジニアは信用することは無い。
長さも質量も電気量も測定方法、測定計器で異なって見えるのだ。
アナログ計器は読み取り精度の限界もあって、読値に対して極端に過大な精度を表示することはふつう無い。
計測精度を含めた有効数字の取り扱い方は、早い時期に取得すべきであると考える。
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Photo_53 図はオペアンプを用いた位相シフト回路である。
回路機能は、正弦波に対して利得平坦であるが、位相は0から-180度まで変化する。
R1=R2なら、電圧利得は1で、複素電圧利得Aは
A=(1-jCR)/(1+jCR)の形になり、角周波数ω=1/CRにおいて-90度位相の信号が出力に得られる。
比較的目に触れることの少ない回路形式である。
知り合いの電子回路の先生から教えていただいた回路形式である。
低周波においては、オペアンプの+入力端子がVIになり、-入力端子もVIなのでR1に流れる電流は0、したがって出力電圧もVIとなり同相である。
高周波においては、Cで短絡されるので、反転増幅器と同じ様に逆相となる。
固定周波数に対し、位相のみシフトさせる機能をこの回路は持つ。
SIN波とCOS波を同時に発振させる回路も存在するが綺麗な波形を得るためには、SIN波とCOS波の2乗和を一定に保つ振幅制御が必要である。この回路を用いると、SIN波からCOS波を発生させることができる。
アナログ回路システムをある程度自由に構築するには、種々の要素、機能回路のレパートリーを保有している必要がある。
どの分野でも言えることだが、考えるための材料を自分の頭の中に整理して保有していなければ、下手な考え休むに似たりの状態になってしまう。
先人の知恵を土台にして、その知恵で対処できない新たな課題に出会ったとき新しい回路の探索が始まる。そして過去に無い視点が生まれたとき、回路形式の創造が生まれる。
自分の専門分野における基本技術を持たない、持とうとしないエンジニアニアは将来の発展性の可能性は少ない。
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それなりのエンジニアであれば、同業者の有力メンバーは特許公報などを通じて心の交流がある。
お互い名前だけで、相手の技量、考え方がわかる。
直接出会うこともある。
某競合他社の先輩と遭遇したことがある。お互いの業績、特許などは承知の上。その裏に存在するノウハウ・苦労もお互い承知している。
私を知った上で、ぼやく、ぼやく。道は違ったけれど、その技術の宿命を知った男同士の会話である。
Photo_31 お互い喋っていいことと悪いことは知っている。
競合する同業他社の一流エンジニア同士の会話:同じ業界で競い合ったライバルであり、自分の上長以上の理解者でもある。お互いデリケートな部分でのさわりにも触れる。お互いその部分は承知しあっているのだ。
総てに秀でた装置があれば、その装置以外は死滅する。そうならないところで、特許の制約の中で競い合っているのだ。いつの間にか、顔は知らなくとも経歴とその業績などは頭に焼き付いている。
それが、会社間を越えた盟友&最大の理解者としての、競合他社のエンジニアとの遭遇である。
いつかまた、別の場面で出会うことがあるだろう。情報の中で存在し続けた本体との出会いは一瞬でよい。
それがアナログエンジニアの人脈の源泉である。
自分を知る人に、自分を見せたい。その一瞬でお互いのポジションが決まる。
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2007年3月19日 (月) 工学, 随想 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
アナログエンジニアは学生時代に自分の使う言葉の意味を検証したことがある。
概念を伴った言葉もあれば、termとして厳密に?定義された用語もある。
日常会話に用いる言葉はTPOに依存して多重意味を持つことも多い。それらを、学生時代にほとんど検証し自分なりに整理した。
この結果、人の感情の動きと論理的思考能力およびその方の概念レベルを短時間のうちに把握することが可能になった。数分も話せばその人となりを把握することが出来る。
しかし、その人の裏表を見たときに、それをきちんと受け止めて、その人のメンタリティを考慮して建設的に行動する術を得るには、永く苦しい試行錯誤が存在した。
概念を伴わない言葉は、人に影響を与えることが出来ない。言霊は存在するのだ。そう考えるアナログエンジニアである。
この思考法のひとつの大きな試練は。裏切りへの対処方法である。
一顧するに値しない人間が、その地位故に厚遇され、自分が犠牲にされつつある事態を把握したときになにをすべきか。今だから言える。耐えるしかないのだ。そして力を蓄えるしかないのだ。
山有り、谷ありのエンジニア生活であったが、いざとなれば2流のエンジニアを葬り去る技法も身に着けたアナログエンジニアである。その手法は極秘。
2_2 私は、その場合でも逃げ道は残しておく。3方向を塞ぎ、自己を変えるしかない方向にのみ打開策を用意する。
そこに逃げられることに気づかなければ、その人はエンジニアとして終わりだ。
その人を庇った上長も無傷ではすまない筈である。
あくまでも現実の人間世界と技術世界に行き続けようとするアナログエンジニア。
それが私のポリシーでもある。
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1_1608 ←庭の家庭菜園の菜の花
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今日の話題は「安全装置」
工学的には比較的デリケートな話題である。
航空機の最もリスクの大きい動作は、着陸の数分間である。
システムを安全に停止するにはそれなりの手順が必要である。
その手順が想定どうりでなければ、バックアップの安全装置を動作させる。
しかし、安全装置はふだん動作することの無いシステムである。多くの場合、待機冗長系である。待機冗長系の信頼性を確認するには、その安全性あるいは動作確認を定期的に行う必要がふつうある。
安全系はふつうでは生じない状態で初めて動作する装置なので、通常では発生しない状態を、各種設定条件を変え、インターロックを外し、安全な状態で、その前段の安全装置が動作しない状態を生成する必要がある。したがって、多重安全装置を構成する際には、その前段の安全装置を無効にする手段を内蔵させる。当然試験のための状態を生成する擬似信号を与えて、前段の保安装置を無効にする手段を装備している。
安全系の動作チェックは細心の注意を払うべきメンテナンス作業である。
そのメンテナンス作業中に、ある原子力発電所で恐らくは想定外のトラブルにより停止中の原子炉が臨界=原子炉起動状態に入ってしまった。安全システムの想定外の不具合が発生しているはずだ。報道ではその辺りの情報はほとんどない。
想定外の「事象」が存在したと言うことは、安全確保のストーリーの一部に抜けが存在することを意味するのではないか。
徹底的にその原因を明らかにする必要がある。
先日の高知空港での胴体着陸報道では、1本のボルトの脱落で、本来は2重系であるべき油圧系と非常用手動操作系が無効になった。
安全系に完璧はないと考えるアナログエンジニアである。単純な「事象」が多重安全系の動作を保証する共通の前提部分であるなら、その部分の信頼性を確保する検討と対策を行うべきであると考える。
要の部分の信頼性なくしては、安全性向上はありえない。
そして、最悪の選択は隠蔽である。
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_1586 スイッチングシステムでは、多く方形電圧波でインダクタンスを駆動する。
アナログエンジニアは、普段インピーダンスメータを使わない。その代わりインダクタンスに小さな抵抗を直列にして、その両端電圧波形を見る。
V=LΔI/ΔT :V(電圧)、L(インダクタンス値)、I(電流)、T(時間)
Vは一定であることが多いので、電流の時間変化からインダクタンスの値を実働状態で概算する。原始的な方法だ。
インダクタンスの電流の時間変化が、時間とともに緩やかになる場合は着目する時間でL/Rが大きいことを示す。
逆に時間とともに、電流波形が大きくなる場合は実働条件下でコアの透磁率が低下していることを意味する。
抵抗成分が十分小さくコイルの巻き数がわかっているなら、B-H曲線の一部がわかる。
電流波形を眺めることがポイントだ。
ただし、電流測定のために回路に挿入する抵抗の値は注意深く選ぶ必要がある。
アナログエンジニアは、インダクタンスを使用する回路ではその電流波形の時間変化に着目する。電流波形を見て電卓を叩いて概算する。設計状態の可否もある程度わかる。
基本式からのずれにも敏感に反応する。それがアナログ回路エンジニアの習性である。
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2007年3月16日 (金) 電子回路 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
注文の品、入手できた。単眼鏡。
嬉しくて、実地で新旧比較。距離70m、昼間の屋外見え方を比較した。
_1180 ←画像をクリックすると詳細画像170KBになります。
上段 A社製単眼鏡 対物口径25mm 6X〜20Xズーム 視野4.3°@6X
下段 B社製単眼鏡 対物口径15mm 7X 視野6.6°@7X
B社の方が、新しく入手したもので価格は約2倍。
カタログ仕様からはA社が視野以外は総て勝る。あなたはどちらを選びますか?
対物レンズは両方ともマルチコーティング、光源にかざすとA社の物は1個の反射像が見える。B社は2個。両者とも緑色の反射光であるが、B社の方がやや緑色が深い。
接眼レンズはA社の物は単層反射防止膜、B社の物はマルチコーティング。ほぼ同じ径である。
選んだ私は、居合わせたアーチェリーの複数の仲間に両方の単眼鏡を使ってもらった。
ズーム機能のあるA社の物は、最低倍率と中間、最高倍率で使用していただいた。
多くの方は最低倍率での観察時間が長い。そう、手持ちでは8X以上は手ぶれが大きくなるので見難いのだ。
同じ倍率なら口径が大きいA社の方がが明るい画像が得られる。筈だ。
しかし、皆の評は対物径15mmのB社の方が明るいと言う。
対象物が明るいので、集光力よりもコントラストが強く、像がシャープなB社が好印象を与えたのだ。
また、実使用倍率での見かけ視野はB社の物が2倍近くある。これも評判が良かった理由のひとつかもしれない。
アイレリーフはB社のものが長いので、眼鏡を掛けている私にはありがたい。
B社の単眼鏡には首から提げるためのストラップがついている。アーチェリー用だけではなく、遠出するときにはポケットにいれて持ち歩こう。
極、地味な仕様の品であるが実使用での使いやすさを追求してくれた光学エンジニアに感謝。
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_1585 このジャンルの最高峰はペニープレーン。翼長600mm弱で3g足らず。数10分の飛行が可能である。
ペニープレーンの工作には、様々な治具・工作技術そしてマイクロフィルムが必要だ。
室内機の工作セットが、某大型日曜大工店のホビーコーナーにあった。則購入。本体価格630\。
翼長266mm、質量3g、フィルム付き。
プロペラはバルサの1枚板。翼は上反角付きの角型形状。紙製の組み立て冶具も同梱されている。入手の難しいマイクロフィルムも含まれている。
室内ゴム動力機は10畳程度の居間で飛ばすことができる。20年前に2-3機製作した記憶がある。家庭の室内で1分を超える飛行が可能である。今回は骨組みのバルサの面取りをして製作するつもりだ。
過去の記憶によれば、石油ストーブ上空の上昇期気流で20cmくらい航跡が変化する。もち運びの際には、箱に入れて外の風が直接当たらないようにする。外の風が直接当たれば機体は強度的に持たない。20年ぶりの室内機の製作を試みるアナログエンジニアである。
今回はキットにミクロフィルムが入っていいるので、機体質量は10円玉1個の質量より十分軽く製作できるだろう。知恵の蓄積と加齢に伴う工作能力の低下のどちらの要因が大きいか。不安要因はマイクロフィルムがうまく貼れるか否か。
家庭用の各種ラップフィルムは意外に重いので、薄紙を張るより厳しい。
製作に入る前にキットの内容を確かめる。
目指すは飛行時間1分。
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物を作ればいつかは壊れる。物を扱えば、想定外の使用状況も生じる。
品質が悪ければ、使い方始めの段階で不具合が生じる。
使い捨てライターは、煙草をカートン買いすればサービスで付けてくれる。しかし、私の感覚では、そのライターの1/3がブタンガスが無くなる以前に不都合を生じる。火打ち石方式の使い捨てライターで30前後の部品がある。不具合がおきやすい部分はガスの流量を調整する機構である。この部分の部品数は意外に多い。そして、使い捨てライターは恐らく1部品1\にも満たない価格で取引されているであろう。
しかし、40年煙草を吸っている私は、使い捨てライターで危険を感じる場面に一度しか出会ったことが無い。そのときには、鼻毛を焦がすほどのおおきな炎がでた。一度だけである。
公称?100\ですら、それなりの安全性を保っている。
現代のビッグ商品のひとつは数千億円する発電装置である。絶対安全はありえないと考える。なぜなら、そのプラントの基本設計者なら、多数の複合安全システムを無効にする術を知っているはずである。そのような人間が存在する限り、絶対安全はありえない。
不幸なことに、日本の原子力発電は絶対安全を標榜したが故に、逆にその呪縛により無益な情報隠蔽も行われたと聞く。
数100万から数1000万円の価格帯の製品のおおくは厳しい。製品の出る数と設計工数のバランスが悪いのである。その結果、残余のリスクをより完全には消去する設計エネルギーを十分には投入できない状況も発生しえる。この価格帯の製品は、それなりの方がそれなりの使い方をしてくれるケースが大半なので、大事に至る前の安全機構の動作を無効にされることは少ない。
私は、100部品程度の装置の3重故障まで検討する機会があった。100万通りをこえる故障の組み合わせが存在した。その課題をクリアするためには、危険方向に故障する確率が極めて低い部品の存在と、「明示される故障」を放置しないシステムの存在が必要であった。
安全は、好まないある事象が発生しえないことの証明である。否定の証明は、現象が発生することの証明よりも、もう一段高度な思想・技術を必要とする。多くは前提条件を設ける。
その前提条件を崩すような作為は、長期的には技術世界に幸せをもたらさないだろう。
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_1589 ←機械式使い捨てライターの部品
画像をクリックすると拡大画像になります。約70KB
比較的簡単な構造の使い捨てライターを分解し、機能別に部品を並べてみた。
全体で26部品あった。
そのうち、火力調整に関する部品が約半数ある。
煙草をカートン買いすると、この手のライターをサービスしてくれる。いつも貰っているいるとライターだらけになるので、2回に1回しか貰わない。
作る側からすれば、一部品1\足らずでの商売である。
一番部品点数の多いのが炎の調整を行う部分で、調節弁だけで7部品である。しかし、この部分は使い捨てライターでは最も不具合の多い部分である。それでも、火力が過剰で、大きな炎が出ることは極めて少ない。
こんな安物の小物でも様々な加工法、材料が使われている、
本体の炎のガードは複雑な形状をした金属プレス部品。ガス容器は中央に補強リブの入った熱可塑性樹脂。本体と弁類のアダプターとして、ネジ加工されているプラスチック部品。
減圧弁は金属圧造部品と多孔質の白いプラスチック部品からなる。
調節弁はOリング2個、真鍮の切削加工部品2、ゴム製の弁、バネ、細めのネジきりされた調整用プラスチック部品からなる。
着火石を削る鑢は多分熱処理されている。そのヤスリを保持するために7部品。その他にブタンガスと、ラベル。
今回分解した使い捨てライターの総部品数は26点である。
火力調整部分に11部品投入しているが、この部分の出来不出来は意外に大きい。しかし、過大な炎がでる製品は非常に少ない。
石油ストーブぼ着火に使うライターはもう少し丁寧に造ってある。ガスの補充が可能なタイプも多い。価格は多分、煙草着火用のライターの数倍の価格だろう。かなり品質レベルが違う感じがする。
極限近くまでコストを追求したアイテムのひとつが使い捨てライターであると思う。一部品1\の世界は凄まじいと感じるアナログエンジニアである。
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Photo_57 ←広い範囲で実測したダイオードの電流対電圧特性
横軸は電流(A)、縦軸は接合電圧(V)
画像をクリックすると、拡大画像が出ます。約72KB
データーは実在する小信号ダイオードの特性である。
シリコンダイオードの電圧・電流特性を、電流10桁の範囲で実測した経験のある電子回路エンジニア、教授者は日本にどのくらい存在しているのだろうか。
ダイオードの電流IDとダイオード電圧VJの関係式は
ID=IS*{exp(VJ/mVT)-1} ・・・・・(1) で表されることになっている。ISは飽和電流、mはエミッション係数、VTは熱電圧である。
半導体関連の少しまともな本にはこの式の記載がふつうにある。
このデータは、家庭環境でも実測できる。
1個 数10\のJ-FET入力オペアンプ電圧フォロワ+10MΩ〜1kΩの抵抗Rと可変電圧源で測定できる。家庭環境ではノイズ環境を十分制御出来ないので1000pFから10000pFのフィルムコンデンサをダイオードに並列接続し、微小電流でフィルタ効果を効かせることがポイントだ。
熱電圧は常温で約25mVなので、VJが100mV程度の領域までは電流対数の片対数グラフ上で直線となる。
ただし、電圧測定をデジタルテスターで行うと、その入力抵抗は10MΩ程度であるので、その負荷効果でこのようなグラフは得られない。この特性を実測して、本に(1)式を記載している著者はどのくらい存在しているか。
J-FET入力のオペアンプは典型値で数pAの入力電流しかないので、VJを直接計測しないで、J-FETオペアンプ電圧フォロワをエレクトロメータとして使うことにより10^-12A台の計測が可能になる。
ショットキバリヤダイオードなら、デジタルテスタでもこの領域の測定が可能である。
アナログエンジニアは1Wにも満たないこのクラスのダイオードにμsの短パルス定電流大電流負荷を掛けて、ダイオードの破壊試験を行ったことがある。そのデータとこのデータを接続すると、12桁にわたるダイオード特性を把握できる。
たかがダイオード特性であるが、測定値と理論値をきちんと対比させ実証するのが工学である。
なお、このダイオードは直列抵抗成分RSが1.5Ω程度あるので、10mAを越える電流領域では、
VJ'=VJ+RS*IDが観測される。そしてRSは半導体抵抗成分であるので、自己加熱に伴うRSの変化が顕著に認められる。半導体の熱的破壊はジュール積分でおよそ評価できるが、その挙動はドラスティックである。
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_1588 DRY FIRE:矢を番えないで引いた弦を離すことを言う。いわゆる「空射ち」
アーチェリーで使用される弓は、およそ90%前後の効率で弓のリム(可撓部分)に蓄えれた弾性エネルギーを矢の運動量に変換する。
このときには、弾性エネルギーは弓を引いていないときの状態、ストリングハイト付近で衝撃荷重となって弓本体に強い力を与える。恐らくは通常の射より1桁高い負担を弓および弦に与えるものと考える。
通常弓:リカーブボウでは多く弦が切れる。
複合弓では、カム機構を持っているので、その軸周辺の部材に負担がかかる。
DRY FIREは、意図的に行うことはふつう無いが、ミスが重なると結果として矢を番えないで射ったのと同じ状態が生じうる。銃器の空砲とは異なる。
引き戻す体力・技量が無ければ、その強さの弓を扱ってはならない。
弓は引くことにより、矢の有無に関係なく数10ジュールのエネルギーを蓄積する。
この弾性エネルギーを弓本体で消費させてはならない。
矢を番えていても、弦は、矢が弓を離れた直後に弦が切れることが多い。矢の運動エネルギーとして放出されなかった残余のエネルギーがおおきな張力となり、弦および弦を支える構造物に負担を与えている。
逆に、弦の中央に質量があれば、弦が真っ直ぐの状態のときには僅かな上下方向のリムの動きでおおきな水平方向の動きをさせることができる。数100gのリムと10g弱の弦により、20gに満たない矢を加速するとき、効率80%以上で弾性エネルギーを矢の運動エネルギーに転換できるのが、現代の競技用アーチェリー道具だ。
DRY FIREでの過酷さは、加速途中の弓本体の運動エネルギーを消費することなく弓本体が負担することにある。
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_1587 ←逆動作ピンセット
右側のピンセットは、0.5mmのシャープペンシルを手を離した状態で掴んでいます。
普通のピンセットは掴むと閉じる。ノーマリopenである。電子回路を組み立てるとき、私は右手に半田ごてをもち、左手に意図半田を持つ。
しかし、ワークは固定されていない。
以前から、100\ショップで買ったラジオペンチにゴムひもで与圧して、手を離せば固定してくれる取り敢えずの工具で、3本目の手を使っていた。
近所の歯医者さんで、への字型の腕を2本備えた精密ピンセットを見た。歯の噛みあわせを見るための感圧紙を支える道具である。医療器具は高価だし、どだい入手ルートが特殊なのでお金を出すとしても手に入るかどうかわからない。
先日、秋葉原で逆動作ピンセット的工具を見つけた。1個120\。
この工具、手を触れなければバネの力で細いものを挟み続ける。本来は、半田付け部分からの熱を部品本体に伝えないようにする工具である。プレス加工したへの字型の金具を軸で止め、バネで与圧しただけの道具で、安価に仕上るためにバリ取りも十分にはしていない。
しかし、私の用途では電子部品を固定して半田付けをする際にはとても便利である。
孫の手ならぬ、逆動作ピンセットがこのような低価格で手に入るとは思っていなかった。
原始的な構造で、通常とは異なる逆動作が安定状態である工具、部品は特殊ではあるが便利である。
電磁リレーではNC(ノーマリークローズ)、NO(ノーマリーオープン)接点を備えたものがある。外力の無い状態で、NC、NOを選択できることは工学上大変ありがたい。そのメカニズムが簡単であればあるほど信頼できると考えるアナログエンジニアである。
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理系離れが話題になって久しい。理系人間の育成には、対象者の素質と訓練システムとその待遇向上が欠かせない。
就職すれば、銀行系、商社系の会社より給与水準より高いとはいえない。
理系でそれなりの仕事ができるためには、多くのステップの基礎学力を身につける努力が必要である。数学/算数で言えば小数点の演算、分数の計算、方程式を中学でマスターしなければならない。高校では様々な関数を学ぶ。
機械系あるいは電気系にすすむのであれば、高校物理は必須の科目である。そして高校物理は大学受験の中で学ぶに負担の重い科目である。
しかも、多くの大学では理系の方が学費が高い。
富の源泉は資源とものつくりに始まると私は考える。資源のほとんど無い日本では工夫によるものつくりで生きていかなければならないと思う。
多くの業種で、半値八掛け2割引の言葉が囁かれている。定価の1/3で物を作らなければ今は製造業として拡大成長が可能な利益を残すことが出来ない。
もの作りは、工業立国を標榜する割には評価されていない。プロの現役エンジニアならTVのお笑い/バラエティ番組を見ている暇はない。今の若者はそんな世界をよく承知しているのだ。
そして、大学/大学院が送り出す人材も基本的技術/技能を備えていない方も見受けられる。
現在の技術は高度化している。一人の天才ではカバーできない複合技術の世界である。しかし、自分のルーツである基礎技術・訓練を身につけていない学際技術者は役に立たない。と考えるアナログエンジニアである。
現在の高校の一般的なランクは、普・商・農・工であると聞く。
すくなくとも、産業技術界で、何十人かの1億円プレーヤーが続出するような環境を作らなければ、情熱を賭けて物を作る人はいなくなってしまうだろう。スポーツ選手と同様、エンジニアの価値にも極めて広い幅が存在するものと私は考える。
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_1555 ←我が家の庭にに早くも咲いたクロッカスの花。
基本回路設計者に、必要なのは現実と計算/設計式の整合性に対する素朴な疑問である。
私の場合には、エミッタ結合2石シュミットトリガ回路から始まっている。設計条件を欲張ると、著名な教授の設計式と実際との乖離が大きくなる。40年前のことである。下宿で1chの可変安定化電源を作り、それを用いて様々な設計条件と現実との比較を行った。
結果は、教授の提示した単純化した設計式とは異なっていた・・・・。
基本的な回路ほど、いまさらながら詳細解析/実証を行う人は少ない。設計式がどの範囲で有効化系統的に調べる人はもっと少ない。
しかし、その過程で検討した結果、もっと解析/設計しやすい回路構成もありえるのだ。そこに気づいたとき、その回路設計者は独自の道を歩き始める。
年齢・経験は関係ない。あるのは解析速度の差だけであるとアナログエンジニアは感じている。
ベテランと新進気鋭の方との違いは、おもに探索戦略の相違にあると思う。ベテランは探索範囲を早期に絞り込む傾向がある。しかし、新進気鋭の方はもっと探索範囲が広い。
考える元になる基本解析手段は類似したものかもしれないが、時間が多少余分にかかっても考える要素・探索範囲が広い分発展性のチャンスは大きい。
チャレンジなくして新しい回路構成は生まれ得ない。特にアナログ電子回路においては、基本的な問題と実装による性能差が激しい。
しかし、優秀なアナログ回路の構成は20年以上の基本設計寿命を保つ。ハイリスク・ハイリターンの世界がアナログ回路技術の1側面であると考える。
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我が家で使う味噌は「赤だし味噌」。
赤だし味噌は、基本的に豆味噌と米味噌のブレンド品である。関西とくに名古屋周辺では味噌と言えば「赤だし味噌」となる。
最近では、現居住地である茨城でも置いているお店が多くなった。
使うときには、赤みを帯びた褐色の色合いとなる。
我が家では「赤だし味噌」以外あまり使わない。私の好みに合わせて「赤だし味噌」となった。
だしまでブレンドしてあるものも市販されている。単品では昆布だしか、カツオ節だしで味噌汁を作る。煮干だしとは相性があまり良くない様である。
我が家の「さち」はだし入り「赤味噌」をこのごろ使っているらしい。具をいれて、白味噌よりやや高濃度で味噌を解くと、朝の美味しい味噌汁ができる。
ふろふき大根には、砂糖を加えてたれにする。田楽にも使える。
赤だし味噌は一般に淡白な味ではないが、私にとっては美味しい。我が家の味噌汁は、料亭で出される赤だし味噌より少し濃度が高い。
おふくろの味の減点は味噌汁の味とされるが、私の実家とも我が家のさちの実家の味とも異なっている。30年余でこの形態にになった。
参考のため、赤だし味噌メニューの例をリンクしておきます。
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紙ベースの原稿とその電子データのCDを同封し、添え状を入れ、EXPACK500の封を閉じた。
これで、執筆は終わり、本になるまでの一連のプロセスは出版社に委ねられる。
今度の著作もアナログ電子回路に関する。新しい試みとして、手解析と実験とシミュレーションをワンセットにして章を構成したことだ。主要部分は1回路1章で3要素を同時に記述する。全15章、原稿ベースで200pを少し越える。
それぞれに特有の課題をもつ基本的回路を題材に、解析・設計・実験およびシミュレーションを対比させている。このような形式の書籍は非常に少ない。著者の力量と解析精度がそのままでる。題材は、アナログ電子回路における基礎的な課題が表面化するように回路定数と回路構成を選択した。
基本的回路であっても、解析とそれに基づく設計過程を明らかにし、ほとんど同じモデルでのシミュレーション結果を対比させることは有意義である。アナログ電子回路においては、とくに若い世代のうちは、基本的な問題、課題を含む回路を深く理解し実用化することが重要である。ハンドブック的知識より優先度が高いと考える。
解析・設計・実験結果・シミュレーションを並べてみると、結果の解釈段階での問題部分が見つかることもあった。
最後まで扱いを迷ったのは、対数増幅器の利得係数の10%の相違である。観測された実験結果と設計値は見かけ上一致していたが、設計温度と実験温度の相違を考慮すると食い違いが大きくなり、確証できない領域に入っている。
実験の便宜上、小信号トランジスタのコレクタ電流を10mAまで使う設定としたので、トランジスタの接合温度が30度ほど上昇していたのだ。0.1mAから10nAの領域では理論値とよく一致していた。
最終稿を送付して、疲れがどっと出たアナログエンジニアである。
企画立案から、章構成のイメージ作成、出版社へのプレゼンテーションが平行してすすんだ。今回の著作の売りは、実験結果との対比であるので、11回路と実験用測定器の自作も行った。それを含めて3ヶ月。あっという間に経過した。
今回の著作スタイルは、アナログ電子回路の教授者のための実験ネタの形式にもなっている。特殊機材、特殊部品を使用せずに見せることのできる世界を提示したつもりである。
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0225_1566 紙ベースでの推敲は私には欠かすことが出来ない。
1冊の本を完成させるまでに、その10倍程度を紙出力する。高精細ディスプレーを使用しても紙出力の量はあまり減らない。
紙出力を行うと、全体を俯瞰できる。あちこち参照できる。フォントの狂いもよく目立つ。
ワープロを使用しての、草稿段階の章の途中でも紙出力を行う。章全体のバランスを確認するためと、図表、式番号の不統一を解消するためである。
私は、通常異なるモードで10回程度の推敲を行う。
なじみの編集者からは、完成度の高い原稿をだす著者との評を受けているが、案外ポカミスが残ったまま書籍になっている。
立式過程やその変形過程を省略しすぎると、チェック段階で苦労することになる。2度3度検算してもミスは残る。
今まで私の著作の中で誤りの少ないものは、途中経過をあまり省略せず、かつシミュレーションなり実験結果を記載したものである。
幸い、数冊の著作の中で今のところは、読者が辿ればミスを訂正できるレベルにとどまっている。
網羅的に記述するか、記述したい現象が綺麗に出る条件を選んで詳細に記述する方が読者に親切か?議論の分かれるところである。その中間もありえる。単独では書けないが、分厚いハンドブック形式もある。
1冊の推敲を終えた今、アナログエンジニアは次の情報発信を模索する。
次は、内容に偽りのない初心者向けのアナログ回路全般に関する記述を行った本に挑戦するかもしれない。
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0225_1566_1 ←愛用の孔明け器
これでコピー紙30枚をセンター出しして、一括撃ちぬくことができる。必要に応じて1枚ごとほぼ同じ位置に孔明けできる。
私は基本的に単独執筆著者なので、細部までチェックしていただく方を常にはキープしていない。
したがって、自分の原稿のチェックは基本的に自分単独で行う。
私のチェック方法は、階層別チェックである。
まず、全体の調子のチェックである。
PCのスクロールでは見える範囲が狭すぎる。元になる電子データーは100MB程度なので、章ごとにファイルを作成している。図表は別途作成して張り付ける。全体を俯瞰するには、紙に打ち出すしかない。打ち出した紙に朱を入れる。
次に、結果の信憑性のチェックである。ここが一番デリケートな部分。途中に多少紆余曲折があろうとも、断定しなければ著作の存在意義が無い。断定するからには前提の範囲で結果の再現性が必要だ。
予定より解析精度にくらべ、過去あるいは著作のために実験した結果と有意な差異がある場合もある。このような場合は、極めて要注意である。より主要な要因を見逃している場合が多い。この処理には時間がかかる。夢にまで見ることもある。この過程を経由して著者は新たな世界を見る。
技術書である以上、式は使う。途中の変形過程を省略しすぎるとチェックの際に、再計算に時間がかかる。読者が式を辿るのも困難になる。式の導出を丁寧に行うと、チェックは易しくなるが、必要なスペースが増える。ここでもバランスをとるためにプリントアウト。
図表と本文は別個のソフトで作らざるを得ないので、添え字の間違いや参照図表のアサイン間違いは普通に起こる。ここでもプリントアウトして全体を自分の文章と図表に沿って、参照の正誤を確かめる。
最終段階は、原稿のフォントと、てにおは、指示言葉のチェックである。「この」などの指し示す場所が明確に存在するか、係り受けが甘く複数の意味に取られる可能性は無いか。
私の場合は、最終原稿のページ数の20倍程度を推敲の段階でプリントアウトする。紙原稿に朱を入れる過程は、自分自身が添削者になれる数少ない手段とアナログエンジニアは考える。
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200703_1568 駐車可能台数が1万とも1万5千台と称されるショッピングセンターが近郊にある。
このショッピングセンターの駐車場は広大であるが、立体駐車場部分以外にはエリアアドレス表示がない。車を停めた場所を忘れるともう大変。自分の車探しで30分以上彷徨うことになる。
このショッピングセンターは、関東随一と称される日曜大工センターを中核として、食料品、ファッション、映画館、ペットショップまである。もちろん園芸関連の商品も豊富である。
旧、水戸射爆場跡地の一角に出来たお店だ。平野部でこの広大な場所は、本州で最後の場所との話を聞いたこともある。
お店に近い駐車場所は平日でも開店時間から満杯になる。
あまりにも広大なので、私の足腰では全体を1回で回ることが出来ない。お目当てのジャンルを決めて、その建屋になるべく近く駐車する。
駐車したら、前方の建屋と、左右方向の景色をしっかりと心に留めておくことが重要だ。見渡して自分の車の駐車場所を再発見するにはあまりにも広い。
このショッピングモールの最大の特徴は、セミプロのニーズに応える工具類、材料や多岐にわたるホビー用品、熱帯魚・犬・猫を含むペット用品が充実していることだ。さすがにパソコンと電子回路部品売場はない。
ホビー用品売場の内容、規模は中途半端ではない。極めて特殊な機材や材料、工具も売っている。
郊外型店舗であるので、車で行くしかないお店である。
いや、買うものが複数ジャンルなら、駐車場を車で移動する必要が生じる。
このようなお店、車で行くには便利で楽しい場所であるが、その反面多くの中小店舗の存在意義をなくしている。
わが町も中心街は駅から離れるにつれ、シャッターを下ろしたままのお店が多くなっている。
専門知識を生かした個人的個性による商売をするか、安売りをするかいずれかしかない。この町は完全に車社会なのので、何のお店であっても駐車しやすさが必要条件である。
いまは、車を自由に使えるが、さらに年老いて車の運転が怪しくなったときにはこの町は不自由な冷たい町となるだろう。
私がぼけたとき、養護老人ホームに私を入れるように「我が家」のさちには話してある。
私の町はすでに車なしでは動けない町となっている。子供達もそうだ。塾・学校も親が車で送り迎えする必要のある町となっている。
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_1578 ←別々に購入した木製のスプーンと小鉢
スプーンは海外で購入したもの。
H社のコマーシャルではないが、この木何の木?
かなり軽く高強度で木目が目立たない。独特の模様がある。
繊維が目立たないので、薄い曲面加工ができる。
軽い木材と言えば、バルサが代表格である。部位を選べば少し重いがそれなりの強度がでる材料と、とにかく軽量の材料が取れる。
昔、1年ほど翼長20cmほどの小型バルサグライダーを作って遊んだことがある。様々な形状のグライダーを作った。
主翼と水平尾翼と垂直尾翼の役割を果たす形状で、重心が主翼の前方1/3程度のところにあればそこそこに飛ぶ。
飛ばしやすいのは、高翼機で滞空時間を稼ぐには細長いソアラ級グライダーの形状が経験的に良かった。主翼下面は平坦かやや中窪みにする。サイズに比べても滑空速度が遅いので、模型飛行機の翼形状にちかい断面形状が好結果を生んだようだ。
もっと高強度の軽量材なら、日本の桐の木を使うことになる。ゴム動力機の主翼の形状は桐の木のリブで形成する。ふつうは主翼上面だけに紙を張るが、おおきな機体では主翼下面にも紙を張る。
写真の黒くて強くて軽い木材は何であろう。緻密で繊維方向が目立たず、そして軽い。南洋材らしいが、特徴ある物性を備えている。この木何の木、気になる木である。
現在使われている比強度の高い超遠心力に耐える材料は特殊な配向を行ったカーボン強化プラスチックである。
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