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アナエンは定年まであと半年である。出勤日で数えると残り121日である。年休は合わせて60日あるので、出勤率50%でも、37年強の会社人生に一区切りをつけることができる時期に来た。
会社生活は約1万日、残り約1%というところか。1日に例えると、8:30に出勤して17:00に定時を迎える生活の中では、今16:54の時間帯にある。
残り半年だが、半年しかないと考えるか半年もあると考えるかで残り120日の生活が変わる。半年という期日は少し大きな開発をやるにはもう時間が足りない。しかし、半年あればもう一仕事できる。技術の伝承もある程度できる。
その中で私がきちんとやりたいのは「立つ鳥後を濁さず」である。退職の日、供与、支給品以外は机には何もなく、キャビネットには残された書類もない。遣り残した仕事もない。後は最後のあいさつ回りと社長との定年会食があり、午後3:00には関係者に見送られて自宅に帰る。
アナログエンジニアとして約40年、最近になって伝えること、学ぶことの意味がわかってきた。世の中は知らないことのほうが基本的に多い。そして、伝えるときには、自分が費やした時間の少なくとも1/10の時間で伝え切れなければその伝承は不成功だと思う。ゆとり教育の方針の下で育った若者たち(と決め付ける考えではないですが)は、いまひとつ執念が足りないような気がする。貪欲さあるいは貧しさを知らない世代なのかも知れない。
アナエンは基本的に活発な若者たちの応援団になりたいと思っている。退職すれば、今までとは異なる活動ができると考えている。このブログでは、アナログエンジニアは確実に育てることができるというニュアンスで記事を書くことが多かったが、世代に関係なく、アナログエンジニアとしてプロになれる人とそうでない人の資質の違いを感じることがある。
アナログエンジニアは危険を察知し行動できる野生的感覚が必要だ。アナログエンジニアは育てるてるものではなく、育つものだと思う。年配者がすぐに提供できるものは、その野生人:アナログエンジニアの環境と生活の知恵の伝承だと思う。
もちろん、高校生の時代からのキャリアプランニングを提唱し、実践している先生も居られることは承知している。
自分の人生を駆動する力は何か、まだよくわかっていない私である。「還暦」の年齢ではあるが、まだ知識欲も探究心も残っている。独立エンジニアになにができるか、まだ仕事やブログの中で訓練中のアナエンである。
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